2017年(平成29年) 7月14日(金)付紙面より
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東北公益文科大学(吉村昇学長)で12日、1年生を対象にした人材育成強化科目「キャリア入門b」が行われ、履修する1年生が公益大OBを中心とした若手社会人へのインタビュー、講話の聴講を通して職業観を養った。
公益大では、1年次から自らのキャリアに向き合ってもらおうと、さまざまな科目を展開。1年の「キャリア入門」、3年の「就職セミナー」などを単位としているほか、インターンシップの選択必修、3年生全員を対象にした個別面談などで、大学を挙げて学生一人一人の進路実現をバックアップしている。
小野敦特任講師(企業連携、産学連携)による「キャリア入門b」は、社会の要請に応え得る人材の育成が目的。今回のインタビューと講話は、学生から社会人として必要な基礎的な知識、自らのキャリア形成への視点を身に付けてもらおうと初めて企画した。履修者242人を約80人ずつA、B、Cの3グループに分け、今月5日に1回目を実施。同日はAグループ80人がインタビュー、B、Cグループ約160人がOBたちの講話を聴講した。
2回目となった12日はBグループによるインタビューとA、Cグループの講話聴講の2本立て。インタビューでは企業や官公庁14機関からOB8人を含め若手社員・職員が訪問し、学生たちは5、6人ずつに分かれ、「仕事の内容は」「若手社員の求めるものとは」などと質問した。
官公庁に勤める若手職員は仕事の内容について「観光や福祉、道路など多種多様。いろいろ体験できる事がメリット。2、3年で異動するので内容がリセットされ、新鮮な気持ちで仕事に従事できる」と。若手に求めるものとして企業の社員は「自己中心的な人が多いように思う。職場について学び、しっかりと準備をして入社して」「ファシリティーション能力を身に付けてほしい」などと答えていた。
小野特任講師は「まずは1年をかけ、働くということを考えてもらい、そのイメージをつかんでもらいたい」と話した。19日にも行われ、Cグループがインタビュー。A、Bグループは講話を聴く。