2017年(平成29年) 7月16日(日)付紙面より
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国土交通省港湾局が、「みなと」を核にして地域住民の交流や観光振興を通じて地域活性化を図る「みなとオアシス」に14日、新たに鶴岡市の加茂港周辺が登録された。同市は、市立加茂水族館を代表施設に情報発信を強化し、地域と連携しながら交流人口の拡大に取り組む。県内では、みなとオアシス酒田(2005年)、みなとオアシス鼠ケ関(06年)に次いで3カ所目の登録となった。
みなとオアシス制度は03年に創設され、「みなとオアシス加茂」が全国で98カ所目の登録。年間入館者数約70万人を誇る加茂水族館を代表施設、隣接する人工海浜の加茂レインボービーチ、昨年度に県が整備した芝生駐車場など広さ約4800平方メートルの加茂緑地を構成施設としている。
加茂地区では、加茂水産高の学校祭と合同で2年に1回、7月下旬に「加茂港大漁フェスティバル」を開催するなど、住民主体で「みなと」を活用した交流事業を展開している。市は、県内外から多くの観光客が訪れ全国的に人気を集める加茂水族館を核にしたまちづくりに向け、加茂緑地の整備完了を受け、登録申請していた。
登録後は、みなとオアシスのシンボルマークの使用が可能となるほか、国土交通省や同省東北地方整備局のホームページやパンフレットによるPR、道路地図への掲載や道路標識設置への支援などが受けられる。
加茂レインボービーチの海開きに合わせ、22日(土)に登録証の授与式が行われる。国交省や市、地元関係者が出席して登録を祝う。市は「国内唯一のユネスコ食文化創造都市認定、出羽三山とサムライゆかりのシルクの日本遺産認定とともに、みなとオアシスを含めた鶴岡市の魅力を発信していきたい」としている。