2017年(平成29年) 7月28日(金)付紙面より
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海洋生物の観察・保全活動を展開しているNPO法人「みなと研究会」(酒田市、守屋元志代表理事)が主催した潮干狩り体験が26日、同市の十里塚海岸で行われ、家族連れらが貝の採取や海水浴などを通して海と親しんだ。
広く県内在住の家族連れから海に親しんでもらうとともに、庄内海岸域に生息する貝類などに理解を深めてもらおうと、庄内地域で活動する自然分野NPO法人のネットワーク組織「ドリームやまがた里山づくりプロジェクト」(代表・小谷卓鶴岡高専名誉教授)の後援、公益信託荘内銀行ふるさと創造基金の助成を受け、初めて企画した。
この日は県内各地から6組15人の家族連れが参加。開会行事では守屋代表理事、小谷代表のあいさつに続き、地元の漁師が十里塚海岸の今昔、採取される貝類について講話。救命胴衣を着用した子どもたちは、漁船がえい航する箱型いかだに乗った後、波打ち際で潮干狩り体験。主催者側で事前にアサリよりひと回り小型のコダマガイを浅瀬にまいており、子どもたちは手で砂をかき分け、発見するたびに「あった」と歓声を上げていた。昼食時にはコダマガイやサンマの海鮮バーベキュー、焼きそば、夏野菜の数々に舌鼓を打ち、家族で夏を満喫していた。