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2017年(平成29年) 8月29日(火)付紙面より

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タイ旅行会社幹部と庄内観光関係者意見交換

 観光庁の東北観光復興対策交付金事業で県内の視察ツアーに訪れたタイの旅行会社幹部らが26日、酒田市公益研修センターで地元の観光関係者や行政関係者らと意見交換し、東北地方や本県の観光の可能性や課題を語り合った。タイ側からは自然景観や祭り、食などを高く評価する声が上がった一方で、「飛行機もバスも高く、東北ツアーは日本の中で最も高額になる」「言葉が通じない」などの課題が指摘された。

 視察ツアーは、県庄内総合支庁が観光庁の事業を活用し、酒田市を拠点に海外からの観光客誘致を推進している一般社団法人「みちのくインバウンド推進協議会」(熊谷芳則代表理事)のコーディネートで実施。タイの旅行会社の社長や会長、タイ航空観光部長ら6社の8人が今月23―27日の4泊5日の日程で県内の観光地を巡った。意見交換会には、本県側として協議会会員のホテル、航空、鉄道、バス、物産、県、市町村の関係者ら約20人が参加した。

 タイ側の関係者は今回のツアーの感想で、高評価点としては「東北は自然や文化が素晴らしい上、人もとても親切で温かい。タイ人は温かい歓迎に感激しやすい。四季の自然が素晴らしい」「料理がとてもおいしい」「バスのドライバーは東京などに比べ、とても親切で優しい」「新庄まつりはとても感動した。重要な観光素材になる。タイ人は祭り好きなので、桟敷席に座るより、自由に歩き回って露店で食べたりする方が良い」といった意見が出た。

 一方、課題としては、「ホテルやレストランがなかなか取れず、やっと取れても高額になる」「言葉が通じない」「タイ人は買い物が好きだが、今回はまだ満足できる買い物をできていない」「東京からの二次交通が飛行機やバスも高額になる。北海道にはタイとの直行便があるので、東北は日本ツアーの中で最も高額になる。仙台などに直行便を飛ばしてほしい」「肘折温泉(大蔵村)は設備面での課題が残るが、とても良い観光素材」などが挙がった。

 そのほか、「団体が減り、自分で計画をつくり自由に回る人が増えている。(東京、大阪、京都などの)ゴールデンルートでそれはできるが、東北では難しく、皆さん(みちのくインバウンド推進協)のようなサービスが必要」「東北の知名度は低い。東北より『おしん』の方が知名度がある。タイの若い世代は一般に『おしんは父母や祖父母世代のもの』という認識だが、あらためてドラマを見ると、若い世代も感動するので、訴求力はある。おしんをうまく使って」という提言もあった。中には「東北にたくさんの観光客を連れてくると約束する」と力強く述べる人もいた。

タイの旅行会社の関係者(左側)が東北ツアーの可能性や課題を述べた
タイの旅行会社の関係者(左側)が東北ツアーの可能性や課題を述べた


2017年(平成29年) 8月29日(火)付紙面より

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重傷者遭遇時の対応学ぶ

 鶴岡市消防団(畠山健団長)の女性消防団員を対象とした外傷傷病者対応訓練「JPTECファーストレスポンダーコース講習会」が26日、市消防本部で行われ、医療資格を持たない団員たちが重傷の外傷傷病者に遭遇した際の対応を学んだ。

 市消防団は本年度、団の活性化対策として総務省消防庁の委託事業である「女性や若者をはじめとした消防団加入促進支援事業」を受託。今回は女性消防団員の救急技術と指導力の向上を図るとともに、市民に活動を知ってもらい加入促進につなげようと、JPTEC協議会東北の協力で初めて実施した。同協議会は救急医療の円滑な連携とその普及を図ることを目的として病院前救護に関する講習会を実施するなど活動している。

 この日は女性消防団員10人をはじめ学生機能別団員1人と訓練補助として鶴岡第1方面隊団員10人の計21人が参加し、座学と実習で学んだ。実習ではJPTEC協議会のインストラクターが講師となり、外傷傷病者を発見後、脊椎を保護しながら動かす方法や安全確認、傷病者の観察方法などを指導。「外傷傷病者を発見したときには意識、気道、呼吸、循環と順番に確認して。通報の際に呼吸や脈の速さや弱さも教えると救急隊員は助かる」などとポイントを話すと、団員たちは真剣な表情でメモを取っていた。

 女性消防隊の清和ふみ子隊長(61)は「感染症の危険や対処の仕方を学んだので有事の際には一歩踏み出せそう」と話していた。

女性消防団員たちが外傷傷病者対応訓練で有事の際の対応を学んだ
女性消防団員たちが外傷傷病者対応訓練で有事の際の対応を学んだ



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