2017年(平成29年) 9月15日(金)付紙面より
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鶴岡市と西川町を結ぶ国道112号(通称・月山道路)の交通安全を図る「月山道路交通安全サミット」が13日、鶴岡市の国土交通省酒田工事事務所中台除雪ステーションで開かれた。両市町の交通安全関係団体が月山道路の事故状況と課題を把握し、意見交換した。
月山道路は、山形自動車道の月山、湯殿山両インターチェンジの中継機能も持つ全長約30・9キロの山岳道路。交通量は西川町月山沢地内で昨年、1日平均約8000台と年々増加傾向にある。鶴岡警察署管内では今年8月末までの過去5年間で、計35件の交通事故が発生し、1人が亡くなっている。
この日のサミットには、両市町から約60人が出席。月山道路を管理する月山国道維持出張所と寒河江国道維持出張所が新規区画線の設置などの事故防止策を報告。鶴岡、寒河江両警察署交通課の担当者が「追突事故が最も高い割合。休憩のため減速したり車線に出入りする際の注意が必要」などと月山道路での事故の特徴や発生状況を説明した。その後の意見交換ではトンネル出入り口への赤色灯火の設置など、危険箇所への対策の要望があった。最後に主催者の鶴岡地区、寒河江西村山地区両安全運転管理者協議会の難波眞一会長と角田裕一会長が「暴走運転排除、全席シートベルト着用、交通マナーアップ普及、冬道安全運転を徹底させる」と共に宣言した。
引き続き出席者は、「米の粉の滝ドライブイン」に移動して街頭啓発活動を実施。ドライバーに歩行者保護運転を呼び掛ける啓発チラシなどを手渡した。
同サミットは2009年から両市町で交互に開催している。