2017年(平成29年) 10月11日(水)付紙面より
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地元で水揚げされた旬の鮮魚を格安で販売する「由良港大漁祭」が8日、鶴岡市の県漁協由良総括支所で開かれ、多くの家族連れなどでにぎわった。
魚種が豊富で新鮮な地元の魚をPRし、魚食文化の普及を図ることを目的に、加茂、由良、堅苔沢などの底引き網漁の船長などで組織する鶴岡北地区底曳(そこびき)船頭会(志田正会長)の主催で2009年から毎年開いている。
晴天に恵まれたこの日、大漁旗がはためく会場には、午前10時半ごろの鮮魚販売開始に合わせて大勢の行楽客が来場。前日水揚げされたばかりのタイ類やカレイ類、ヒラメ、ハタハタ、ズワイガニなどが格安の「飛び値」で販売された。このほか、カニ汁やアンコウ汁、クロヌタウナギ(ボウアナゴ)などの焼き魚、サザエのつぼ焼きなどの海の幸も販売された。
山形市から家族で訪れた佐藤航太君(8)=山形市立第九小3年=は、由良出身の父親の篤さん(40)と2人で県漁業監視調査船「月峯」に乗船体験。「酔いやすいんだけど楽しかった。かじも触ったよ」と話していた。
今回は、鶴岡の食文化体験プログラムで市が受け入れている昭和女子大(東京都世田谷区)の学生も参加し、準備に協力した。