2017年(平成29年) 10月17日(火)付紙面より
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山形大学農学部の創立70周年記念式典が14日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で行われた。関係者が節目の年を祝うとともに、さらなる発展を祈念した。
同大農学部は1947年1月に開校した県立農林専門学校が前身。2010年には生物生産、生物資源、生物環境の3学科を改組して、食料生命環境学科に一本化、1学科6コース体制を取る。
この日は関係者約150人が出席した。初めに林田光祐農学部長が「創立以来、学部と農学研究科が輩出した人材は1万人に迫り、卒業生の幅広い活躍は大きな誇り。豊かな自然に恵まれた庄内地方の特性を最大限に生かした教育・研究を展開し、グローバル化に対応した人材の育成、知の拠点としての機能を充実させ、地域発展にさらに貢献する決意を新たにしている。節目に関係諸先輩の努力に感謝し、新たな飛躍に向けて進みたい」と式辞を述べた。
続いて山形大の小山清人学長が「発足の原点には、農林専門学校開校に必要な土地、施設設備を鶴岡市が準備し、寄付するという決断があった。この市民の犠牲と熱意を忘れずに、研究と教育に励んでいくことを誓う」とあいさつした。
その後、農学部や農学研究科のOB4人がリレー講演。「当時の農学部をふりかえって」をテーマに、恩師との思い出や、在校生へのメッセージを語った。