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2017年(平成29年) 10月21日(土)付紙面より

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鮮やかな赤紫色 平田赤ねぎ収穫始まる

 酒田市平田地域特産の「平田赤ねぎ」の収穫作業が始まった。今年は順調に生育し、品質も上々という。

 江戸時代末期、北前船で訪れた上方商人が平田・飛鳥の船着き場で、湧き水を飲ませてもらったお礼に種を置いていったのが起源といわれる。枝分かれしない一本ネギで、太く、皮が赤く、生で食べるとシャキシャキした辛み、火を通すとトロリとした甘みが際立つ。

 収穫初日の19日は午前11時ごろからパートを含め約10人が、ほ場端でシャベル、他は収穫機を付けたトラクターで土を掘り起し、収穫した。泥が付いた表皮をむくと、鮮やかな赤紫色が表れ、生産者たちは満足そうに目を細めていた。

 今年は播種を遅めにして活着を良くし、夏場は比較的穏やかな天候に恵まれたこともあり、生育は順調。収穫は例年より4日ほど早いという。

 21日から主に首都圏向けに出荷し、次第に地元のスーパー店頭などにも並ぶ。収穫は、来月中旬がピークで、12月半ばまで。10トン前後の収穫を見込む。

平田赤ねぎが収穫期を迎え、作業に追われる生産者=19日午前、酒田市飛鳥
平田赤ねぎが収穫期を迎え、作業に追われる生産者=19日午前、酒田市飛鳥


2017年(平成29年) 10月21日(土)付紙面より

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目線合わせ優しい口調で

 徘徊(はいかい)の認知症高齢者が行方不明になる事案が全国的に増加傾向にある中、酒田市黒森地区で19日、街中で認知症高齢者に会った場合の声の掛け方を学ぶ訓練が行われ、参加した地区住民が対処法を学んだ。

 同市の地域包括支援センターかわみなみ(星川真由美所長)が中心となって組織した「かわみなみネットワーク会議体ワーキングチーム」の主催。同チームのメンバーは老人福祉施設や自治会、市の関係者、民生委員ら。特に高齢者が安全で安心して暮らせる地域づくりに向け、さまざまな活動を展開している。初めて実施した声掛け訓練には地区住民、チームメンバーら約20人が参加した。

 はじめに黒森コミュニティセンターで座学が行われ、星川所長が講話。認知症高齢者への対応の心得として▽驚かせない▽急がせない▽自尊心を傷つけない―の3項目、具体的なポイントとして▽まずは見守る▽後ろから声を掛けない▽相手の目線に合わせて優しい口調で▽相手の言葉に耳を傾ける―といった7つを紹介した。

 その後、メンバーが認知症高齢者に扮(ふん)して、地区住民が地区内の郵便局やゲートボール場、コミセン周辺で声掛けの実践訓練。このうち持ってきたはずの通帳がないという想定で行われた郵便局前の訓練では、高齢者役が出入り口付近に座り込み、自らのバッグの中を探しているところに地区住民が登場。しゃがんで目線を合わせた後、優しい口調で「お父さん、名前は?」「一回、家さ帰って、家族さ相談してみれば」などと話し、局員に事情を説明して一時的に保護してもらった。

 星川所長は「認知症の出現率は年齢とともに高まる。黒森地区の後期高齢者(75歳以上)率は20%余。困っている高齢者を助けるため、訓練を今後に役立ててほしい」と話した。

チームメンバー扮する認知症高齢者(右)から話を聞く地区住民たち
チームメンバー扮する認知症高齢者(右)から話を聞く地区住民たち



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