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2017年(平成29年) 10月21日(土)付紙面より

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目線合わせ優しい口調で

 徘徊(はいかい)の認知症高齢者が行方不明になる事案が全国的に増加傾向にある中、酒田市黒森地区で19日、街中で認知症高齢者に会った場合の声の掛け方を学ぶ訓練が行われ、参加した地区住民が対処法を学んだ。

 同市の地域包括支援センターかわみなみ(星川真由美所長)が中心となって組織した「かわみなみネットワーク会議体ワーキングチーム」の主催。同チームのメンバーは老人福祉施設や自治会、市の関係者、民生委員ら。特に高齢者が安全で安心して暮らせる地域づくりに向け、さまざまな活動を展開している。初めて実施した声掛け訓練には地区住民、チームメンバーら約20人が参加した。

 はじめに黒森コミュニティセンターで座学が行われ、星川所長が講話。認知症高齢者への対応の心得として▽驚かせない▽急がせない▽自尊心を傷つけない―の3項目、具体的なポイントとして▽まずは見守る▽後ろから声を掛けない▽相手の目線に合わせて優しい口調で▽相手の言葉に耳を傾ける―といった7つを紹介した。

 その後、メンバーが認知症高齢者に扮(ふん)して、地区住民が地区内の郵便局やゲートボール場、コミセン周辺で声掛けの実践訓練。このうち持ってきたはずの通帳がないという想定で行われた郵便局前の訓練では、高齢者役が出入り口付近に座り込み、自らのバッグの中を探しているところに地区住民が登場。しゃがんで目線を合わせた後、優しい口調で「お父さん、名前は?」「一回、家さ帰って、家族さ相談してみれば」などと話し、局員に事情を説明して一時的に保護してもらった。

 星川所長は「認知症の出現率は年齢とともに高まる。黒森地区の後期高齢者(75歳以上)率は20%余。困っている高齢者を助けるため、訓練を今後に役立ててほしい」と話した。

チームメンバー扮する認知症高齢者(右)から話を聞く地区住民たち
チームメンバー扮する認知症高齢者(右)から話を聞く地区住民たち



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