2017年(平成29年) 10月22日(日)付紙面より
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地域を支える農林水産業や商工業の産業が集結する「食と緑と技の祭典・つるおか大産業まつり」が21日、鶴岡市の小真木原公園で開幕。市内の特色ある農林水産物の直売や、鶴岡の「ものづくり力」をアピールする工業製品の展示・紹介と体験・実験など計約120団体が参加し、22日まで多彩な催しを繰り広げる。
例年、2日間で3万人ほどが来場する秋の大イベント。初日の21日は穏やかな行楽日和となり、大勢の家族連れや買い物客が来場した。
農林水産関連では、屋外のテントで地元の新鮮な農林水産物や加工品、地域特産物の直売のほか、交流のある北海道木古内町と名寄市、新潟県胎内市、東欧のモルドバ共和国の特産品を販売。食堂や軽食エリアなどもあり、お目当ての物品を見つけながら食巡りを満喫していた。庄内森とみどりのフェスティバル、庄内フラワーショー、県技能まつりも同時開催され、親子連れが木工クラフトや働く車の乗車体験なども楽しんでいた。
工業製品紹介などの「ものづくりエリア」は朝暘武道館で開かれ、鶴岡高専や高校を含め約50の地元企業・団体が出展。鶴岡の工業の技術力をアピールし、各種体験・実験コーナーが設けられた。
総合体育館2階では、地元で捕れる魚を紹介する「動き出す魚のお寿司(すし)屋さん」の食育イベントを開催。プロジェクションマッピングなどを駆使して地魚について理解を深めてもらうもので、旬の地魚のにぎりずしの振る舞いも行われた。
22日は、午前10時半と午後0時半の2回、鶴岡青年会議所による地元食材を使ったライブキッチンのイベントがあり、鶴岡市出身のタレント・ウド鈴木さんが出演する。
2017年(平成29年) 10月22日(日)付紙面より
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鶴岡市関川地区に受け継がれる国の伝統的工芸品「羽越しな布」の魅力を伝える「関川しな織まつり」が21日、同地区の関川しな織センターを主会場に始まった。22日(日)まで2日間の日程で、しな織製品の販売や織り体験、秋の地元の味覚の販売などを繰り広げている。
同まつりは、関川地区の女性たちで受け継がれてきた伝統工芸のしな織の魅力を広く知ってもらい、振興を図ろうと1989年にスタート。今年で29回目を迎え、関川地区の地域挙げたイベントとして若手から高齢者までが参加した実行委員会(五十嵐茂久実行委員長)を組織し企画。今年8月にリニューアルオープンしたばかりのしな織センターで初の開催となった。
初日の21日は午前10時の開会から女性客らが訪れ、帽子やバッグ、帯といったしな織製品を手に取って品定め。会場では公募で選ばれた鶴岡市国際交流員のミヨ・サラさん(24)と、祖母が福栄地区出身という青塚麗愛(りお)さん(22)=酒田市=の2人が「しな織姫」として登場。かすりの着物に赤い前掛け姿で機織りを実演し、訪れた人たちが興味深そうに織りの工程を眺めていた。
同センター周辺では原木ナメコやとち餅、温海かぶの漬物、塩蔵の山菜などの特産品市も行われている。22日午後3時まで。