2017年(平成29年) 11月18日(土)付紙面より
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鶴岡市田麦俣の「たにしの楽校」(旧大網小学校田麦俣分校)のグラウンドで17日、鶴岡桜の会(石原純一会長)による桜の植樹が行われた。地元住民も加わり、来春の残雪輝く月山と桜の共演に思いを馳せた。
同桜の会は1979年設立。現在は市内約60の法人・個人で組織する。桜を愛する心を広く呼び掛け、剪定(せんてい)や植樹など保存、育成、普及活動を展開。たにしの楽校を管理する保存会代表の南正一さん(70)=鶴岡市上畑町=が同会の会員という縁で、本年度の植樹先に選んだ。
この日は石原会長、南さん、田麦俣の住民ら合わせて10人が集まり、高さ約4メートル、樹齢10年ほどのしだれ桜3本を植えた。石原会長は「うまく根付いて、地元の皆さんや訪れる人たちから、たにしの楽校とともに長く愛される桜になってほしい」と話した。
たにしの楽校は、2005年3月に閉校した旧田麦俣分校の木造校舎(市所有)を活用して、保存会が写真撮影会や音楽祭、朗読会などのイベントを実施。懐かしい木造校舎の見学や田麦俣の季節ごとの風景を楽しみに県内外から来訪者がある。南さんは「田麦俣は景観が素晴らしく、四季折々の見どころがある。桜の植樹活動を継続して、将来は鶴岡の桜の奥座敷にしていきたい」と話していた。