2017年(平成29年) 12月13日(水)付紙面より
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酒田市出身のシャンソン歌手、故岸洋子さん(1934―92年)の楽曲を歌い継いでいこうと、今年5月に設立した「岸洋子を歌いつぐ会」(高瀬靖会長)による「岸洋子メモリアルうたごえ」が12日、同市の希望ホールで開かれ、同会事務局長を務める元音楽教師の佐藤喜和子さん(酒田市新橋四丁目)の指導で、市民らが「希望」をはじめとした岸さんの楽曲、唱歌を合唱した。
高瀬会長が代表を務める「かたりべ玉てばこ」(同市)は今年3月、「心をつなげよう歌の力」をテーマに「春の『玉てばこ』コンサート」と銘打ったコンサートを市内で開催。本県に縁のある音楽家でつくるアンサンブル・ノエルの伴奏で、集まった市民約150人が「夜明けのうた」などを合唱した。
同コンサート開催に奔走した高瀬会長、佐藤事務局長は「これからも岸さんの歌を歌い継いでいこう」と、岸さんの没後25年という節目に合わせて市民に呼び掛け今年5月に「歌いつぐ会」を設立。会員は趣旨に賛同した10人ほど。
岸さんの忌日(12月11日)に合わせた今回のイベントは、ひらた歌声喫茶「すまいる」と共に実施し市民ら約150人が参加。佐藤事務局長のリードで、「希望」「夜明けの歌」「冬景色」「カチューシャ」「追憶」「愛の讃歌」といった楽曲で館内に歌声を響かせた。高瀬会長は「岸さんの歌声がわれわれの耳から消え去ることはない。郷土の先輩で、いつまでたってもお姉さんという感じ」と話した。