2017年(平成29年) 12月26日(火)付紙面より
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龍神を祭り、全国の漁業関係者の信仰を集める鶴岡市下川の龍澤山善寳寺(五十嵐卓三住職)で25日、年末恒例の「すす払い」が行われた。僧侶らが長いササぼうきで本堂にたまったほこりを払い落とし、初詣客を迎える準備を整えた。
頭に手拭いを巻き、マスクを着けた僧侶や修行僧など合わせて約20人が午前8時すぎから作業開始。本堂内のさい銭箱や仏具に新聞紙をかぶせた後、約5メートルのササぼうきを手に取り掛かった。天井付近にある梁(はり)や照明、天蓋幢幡(てんがいどうばん)などの装飾に、ササの葉をはわせるようにしてほこりを払った。
百瀬良鷲さん(48)は「一年間ご参拝いただいた皆さまに感謝の念と、また混雑の中初詣大祈祷(きとう)にお参りくださる方々のために思いを込めた。特に今年は全国的な不漁。こういう時だからこそと、多くの漁業者の方々から足を運んでいただいた。さらに精進していきたい」と話していた。
同寺では正月三が日、参拝客への甘酒振る舞いを初実施。初詣客は7万人を見込んでいる。