2017年(平成29年) 9月30日(土)付紙面より
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お年寄り事故防止誓う 酒 田
「酒田市交通安全高齢者等市民大会」が28日、市総合文化センターホールで開かれ、参加したお年寄りたちが交通事故防止を誓った。
高齢者が関わる交通事故の撲滅を目指そうと、市と市交通安全推進協議会(会長・丸山至市長)が、酒田地区交通安全協会、酒田警察署などの協力で毎年開いている大会。市老人クラブ連合会(武田正三会長)の会員を中心に約330人が参加した。
交通事故の犠牲者に対し黙とうをささげた後、丸山市長が「交通事故防止には不断の努力が欠かせない。細心の注意で安全運転を。子どもたちのため、より安全な環境づくりに協力してほしい」とあいさつ。増川高広酒田署長は県内、管内の交通事故情勢を解説した上で、「重大交通事故の発生が懸念される時期。痛ましい事故が一件でも減るよう、皆さんと連携して諸対策を進めていきたい」と述べた。
アトラクションは、市消費生活センター相談員による特殊詐欺などに関する講話と、市交通安全専門指導員、同署員の寸劇の2本立て。最後は▽夕暮れ時・夜間は明るい服装と夜光反射材を着用▽道路を横断するときはいつでもどこでも安全確認を徹底▽早めのヘッドライト点灯の実践―の3項目から成る大会宣言を採択した。
梨を食べて事故“なし”「000作戦キャンペーン」展開 鶴 岡
梨を食べて事故・犯罪も“なし”―。「交通事故はなし、飲酒運転はなし、犯罪はなし」を呼び掛ける「000(なしなしなし)作戦キャンペーン」が28日、鶴岡市西荒屋の産直あぐりで行われた。ドライバーたちに鶴岡市櫛引地域特産の梨を配布しながら、交通ルールの順守や防犯意識啓発を呼び掛けた。
地域の安全・安心を推進するとともに、特産の梨をPRしようと、鶴岡市交通安全推進協議会櫛引支部や鶴岡市防犯協会櫛引支部、鶴岡市櫛引地域交通安全母の会などが主体となって20年以上前から毎年実施している。
この日配布した梨は、多汁でバランスの良い酸味と甘みなどが特徴の「豊水」。主催団体が産直あぐりから購入して約300個を用意した。
キャンペーンでは、鶴岡警察署の署員が国道112号を通る車両を産直の駐車場へ誘導。各関係機関から参加した約23人が「事故に遭わないように」「運転に気を付けて」などとドライバーに呼び掛け、梨を2個ずつ手渡した。思わぬプレゼントを受け取ったドライバーは、「いいんですか」と驚いた様子。「事故なしってことですか」とネーミングにも笑顔を見せていた。
2017年(平成29年) 9月30日(土)付紙面より
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鶴岡市立温海中学校(後藤重勝校長、生徒175人)の1年生が28日、同市関川地内で体験学習を行い、しな織のしおり作りなどを体験した。
体験学習は1年生を対象に同校が毎年実施。今回は地域の子どもたちに古里の文化や歴史を知ってもらい、誇りに思ってもらうとともに、伝統継続に必要なことを考えるきっかけにしてもらおうと関川しな織協同組合とNPO法人「自然体験温海コーディネット」が体験プログラムの作成などを行った。
今回は1年生52人が参加。3班に分かれて▽しな織文化▽関川の食文化▽歴史―の3つのプログラムを体験した。このうち、しな織文化の学習では織り機を使ってしおりを制作。関川しな織協同組合のメンバーから「左右の足を使って」「縦糸に横糸を通して」「上下間違えないでね」などと指導を受け、生徒たちはトントンパタンと織り機を器用に操りながら丁寧に作業に取り組んでいた。
本間星凪君(13)は「親切に教えてもらったので初めてでもうまくできた。木から糸ができるのがすごいと思った」と話していた。