2018年(平成30年) 1月18日(木)付紙面より
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「2018米づくりフォーラムin庄内?勝ち残れる米産地をめざして?」が16日、三川町のいろり火の里なの花ホールで開かれ、講演を通しブランド化や今秋にデビューする県の新品種「雪若丸」の栽培技術などについて学んだ。
庄内地域の関係機関などでつくるオールやまがた米づくり日本一運動庄内地域本部、山形「つや姫」「雪若丸」ブランド化戦略推進本部庄内地域本部、庄内地域つや姫マイスターの会(事務局・県庄内総合支庁農業技術普及課・酒田農業技術普及課、全農県本部)が主催した。
この日は庄内一円の行政や農協、生産者、一般などから約200人が参加。明治38年創業の米専門店「山田屋本店」(東京都調布市)の秋沢淳雄社長が「小売店から見た新品種と販売戦略」、県農業総合研究センター水田農業試験場の柴田康志研究主幹兼副場長が「『雪若丸』の特性を活(い)かす栽培技術について」と題しそれぞれ講演。
このうち秋沢社長は生産者の高齢化、人口減少といった国内の米市場が縮小する中で、ブランド米とは「産地が地道にものづくりをした結果、おいしいといった消費者との価値観の共有がブランドになる」と解説。ブランド米として定着しつつある「つや姫」に続いて登場する「雪若丸」については、「粘りがあって強い弾力のある米が主流となる中で、ササニシキが欲しいといった違うタイプの米を求めるマーケットもある。ここで断トツのシェアを狙うべき。つや姫と競合しない、ターゲットを絞り込んで」と話した。
講演の合間には、今秋にデビューする「雪若丸」のわさび巻きの試食もあり、粒が大きく酢飯にも合うという米の味を確かめた。