2018年(平成30年) 1月23日(火)付紙面より
ツイート
「雷」について自然・社会・文化といった多様な側面から総合的に学ぶ「雷サミット17」が20日、鶴岡市覚岸寺の市先端研究産業支援センターで開かれ、京都大特定准教授の榎戸輝揚さんや国立研究開発法人防災科学技術研究所主幹研究員の花島誠人さんらが講演した。
冬季に雷が多発する庄内地域の自然特性を踏まえ、市民の学びや地域づくりに役立てようと、市と雷文化都市構築推進委員会(委員長・妹尾堅一郎NPO法人産学連携推進機構理事長)が2001年度から毎年開催している。この日は市民や関係者約130人が出席。開会セレモニーでは庄内町出身の歌手・天音里望さんが「鶴岡カミナリ音頭」を披露し、妹尾委員長と皆川治市長があいさつした。
榎戸さんは「雷が反物質の雲をつくる?!?大発見!世界が驚いた雷の意外な能力」のテーマで講演し、「雷は核反応を起こし得ることを発見。この反応で放射性同位体や陽電子、中性子が発生する」と説明。「今後は人類未踏の雷雲の中に踏み込みたい。オープンサイエンスで研究者と市民が連携して研究を進めたい」と話した。
その後花島さんの講演、雷害リスク低減コンソーシアム事務局長の横山真吾さんによる報告に続いて「第15回雷写真コンテスト」「第14回雷俳句・川柳コンテスト」結果発表、雷クイズ大会などが行われた。