2018年(平成30年) 2月24日(土)付紙面より
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酒田市が昨年10月から取り組んでいる健康づくり事業「さかた健康チャレンジ」の本年度修了セミナーが22―24日の3日間、市中町にぎわい健康プラザで開かれている。健康関連機器の「タニタ」(本社・東京都)と連携し、1日の運動量などが分かる計測機器で健康状態を「見える化」し、健康づくりへの関心を高めるもの。市健康課では「健康への関心を高める点で効果があり、新年度は企業などにも呼び掛け、参加者を増やす」としている。
この事業は市が2017―19年度の3カ年、国の地方創生推進交付金を受けて取り組んでいる。希望する市民に、歩いた歩数や消費カロリー量などが分かるタニタの「活動量計」を配布するとともに、市役所など市内3カ所に体脂肪率や基礎代謝量などが分かる同社の「体組成計」などを設置。調理実習や、富士山周辺の178キロを疑似ウオーキングするイベントなどで意欲を高め、適切な食事や運動、生活づくりを推進している。
タニタのまとめによると、本年度は309人が参加。10―1月の平均歩数は、男性は6304歩から4790歩に減ったが、女性は5225歩から5951歩に増加。年代別では70代が6564歩から9790歩へと大幅に増加し、「男性は冬場で活動が減った可能性があるが、女性や年配者は頑張り、成果が出ている」(同社)という。
23日午前の修了セミナーではタニタの関係者が取り組み成果を報告するとともに、「1日に必要なカロリーの7割は昼までに取った方がいい」など健康的な食事のこつなどを解説。10―1月のウオーキングイベントで最多の約130万歩を達成した吉宮正さん(75)=宮野浦三丁目、無職=らが表彰された。吉宮さんは「なるべく車を使わず、歩いて買い物や医者に行くなど、暮らしの中で歩くよう心掛けている」と話した。
市では新年度、企業などにも参加を呼び掛け、参加者を800人程度まで増やす計画。