2018年(平成30年) 3月6日(火)付紙面より
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酒田市は、同市本町二丁目の市役所1階西側のフリースペースに23日、市内の障害者が働く市障がい者就労支援カフェ「え?る」をオープンする。障害者を支援している市内の2法人による運営組織に委託し、平日の日中に飲み物やスイーツなどを販売してもらい、障害者の社会参加と障害者理解を促す。
地方創生推進交付金を活用した健やかさかたヘルスケア推進事業の一環で開設する。広さは約60平方メートル(約4メートル×約15メートル)。平日の午前11時から午後2時まで営業し、コーヒーや紅茶、ジュース、スイーツ、弁当などを販売する。同市による障害者就労支援カフェの開設は初。
運営は、障がい福祉サービス事業所たぶの木(社会福祉法人光風会)と、障がい者サポートセンターあらた(特定非営利活動法人あらた)による市障がい者就労支援カフェ運営協議会(会長・阿部與士男光風会理事長)に委託。毎日、この2カ所を利用する障害者2人と指導員1人がスタッフとして入り、接客・販売を行う。弁当はあらたが配食し、スイーツはたぶの木が提供する。
店名は、英語で「応援」、フランス語で「翼」の意味があり、みんなで障害者を応援し、社会に広く参加してもらえるようにという願いを込めたという。
市は協議会に対し、フリースペースを無償で貸与する。光熱水費は同協議会が負担する。カフェの収益は協議会に入り、就労した障害者の賃金などになる。
23日は午前10時半からオープンイベントを行い、酒田特別支援学校の生徒が作った記念品の配布などがある。
市ではカフェのオープンに合わせ23日から、フリースペース東側を土日・祝日を含め通年で、午前8時半から午後9時まで開放し、展示やミーティングなどに活用してもらう。
丸山至市長は「市民に開かれた行政・庁舎、共生社会の推進につなげたい。障害者が社会に広く参加し、羽ばたいてほしい」としている。
2018年(平成30年) 3月6日(火)付紙面より
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鶴岡市温海地域の限定販売酒「摩耶山」を楽しむ新酒まつりが3日、同市湯温海のあつみ温泉朝市広場で開かれた。晴天の下、県内外の左党たちでにぎわい、新酒と温海ならではのさかなを楽しんだ。
「摩耶山」は、温海地域の酒販店で組織する「酒徳会」(佐藤満也代表)が2005年から酒田市の東北銘醸に醸造を依頼した日本酒。摩耶山の湧水が流れ込む同地域越沢地区郷清水の棚田で栽培されたはえぬきを使った地域限定販売酒として定着している。
新酒まつりは、あつみ温泉の冬場の閑散期に、摩耶山の新酒販売開始時期に合わせたイベントで観光客を呼び込もうと、まちづくりチームYUKAI(五十嵐公行代表)などが中心となって12年から毎年この時期に行っている。
7回目のこの日は、春の陽気を感じさせる中、会場は多くの来場者でごった返した。駐車場には県外ナンバーの車両も。メーンの摩耶山の飲み放題では搾りたて原酒、濁り酒、本醸造の熱かんなどが振る舞われ、左党たちの長い列ができた。会場ではこのほか地元の飲食店などが出店して、芋煮、特産のべろべろ餅を使ったぜんざいなどを販売した。
地元の友人3人で訪れた同市温海の会社員、須藤春輝さん(20)は「お酒も飲めるようになって初めて来た。飲みやすくておいしい。地元の人しかいないと思っていたら、予想以上のにぎわいでびっくり」と話していた。