2018年(平成30年) 3月15日(木)付紙面より
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鶴岡市中央公民館女性センター主催の短期講座「しな織でコサージュとブレスレットを作ろう」が12日、同センターで行われ、庄内地域の女性たちがぜいたくなしな布を使った小物作りを楽しんだ。
同センターでは年間を通して短期講座を開講している。今回は、しな織を使った小物作りを気軽に楽しんでもらおうと実施。鶴岡市温海のしな織小物作家・藤谷豊子さん(70)が講師を務めた。
シナノキの皮を糸にして織り上げたしな布は日本の三大古代布の一つに数えられている。梅雨の頃の木の皮剥ぎから始まり、糸を紡ぎ、織り上げるまで手間暇をかけて作られる。丈夫で水にも強く、使われるほどにしなやかな風合いと味わいが増してくるのが特長。
この日は鶴岡市と三川町から女性15人が参加。参加者たちは藤谷さんから「布の目に合わせて切って」「一度ボンドで付けてから縫う」などとポイントを聞きながら丁寧にブレスレットとコサージュを作った。オリジナルの作品が完成すると、うれしそうに身に着けていた。
同市切添町の佐藤眞佐子さん(67)は「手頃な価格で体験できるので良かった。オリジナルの小物を作るのは楽しかった。早く身に着けたい」と話していた。