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2018年(平成30年) 4月7日(土)付紙面より

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慶應先端研 メタボローム解析の新技術開発

 慶應義塾大先端生命科学研究所(冨田勝所長)は5日、細胞内の代謝物の測定感度を、従来比で最大13倍、平均4・4倍高められるメタボローム解析の新技術を開発したと発表した。感度の向上により、これまで困難だった微量の代謝物での測定が可能となり、がん細胞などを培養して測定する場合、培養細胞の数を減らすことができ、研究コストの削減や効率化につなげられる。今後は地元企業と連携し、この解析法を使った機器開発を目指す。

 従来の測定法では、シース液と呼ばれるメタノールなどの有機溶媒が含まれている液体を用いるため、サンプルの希釈によって感度が低下していた。

 新技術は、このシース液を使わない測定法で、平山明由特任講師と曽我朋義教授らの研究グループが開発した。測定用の毛細管に小さなクラック(傷)を付け、その真上に泳動液を入れた容器を設置し電極を挿入して電圧をかけることで、シース液を使わなくても測定できるようになった。こうした新たな測定法は、高価な顕微鏡や工作機械を使わなくても安価に作製できるという。日本医療研究開発機構と県、鶴岡市の支援を受けて開発し、特許を出願した。

 慶應先端研の曽我教授は「高感度測定法が開発でき、メタボローム解析の強力な武器になる。特許登録の見込みで、今後、大手分析メーカーにライセンスアウトするなど商品開発にも取り組みたい」、冨田所長は「感度がアップし、今まで検出できなかった微量の代謝物でも検出できるようになった。慶應鶴岡の世界最高峰のメタボローム解析拠点はさらに進化を続ける」とそれぞれ話している。



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