2018年(平成30年) 4月28日(土)付紙面より
ツイート
鳥海山の中腹を通り遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン(県道鳥海公園吹浦線)」(延長約35キロ)が27日午前、全線開通。曇り空ながら時折日も差す天候の中、待ちかねた行楽客らが大勢訪れ、県境近くに形成された雪の回廊のドライブを堪能した。
この日、遊佐側では吹浦地区の小野曽ゲート前で開通式が行われ、神事でシーズン中の無事故と登山客らの安全を祈った。時田博機町長が「山の恵みに感謝しながら、遊佐の自然を広く発信したい。救助隊の出動がないよう今シーズンの安全を祈願する」とあいさつ、金子敏明県議と堀満弥町議会議長が祝辞を述べた。
テープカット、一番乗りの佐藤勲さん(54)=酒田市泉町、農業=への記念品贈呈に引き続き、鳥海太鼓の演奏が響く中、パトカーを先頭に大平山荘に向けて出発。関係者によると、今年の積雪量は例年に比べ多く、標高1000メートルの大平山荘付近や県境付近は雪に包まれ、道路沿いは3―4メートルの雪の回廊となっていた。
凍結の恐れがあるため、ブルーラインは当面の間、午後5時から翌朝8時まで通行止めとなる。