2018年(平成30年) 4月29日(日)付紙面より
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酒田市が同市中町二丁目で進めてきた中町モールの改修工事が完了し27日、現地でオープンセレモニーを行い、供用開始された。テント式の大屋根を掛けたほか、噴水が出る水遊び施設を備え、市民らの憩いの場や多彩なイベントなどで街なかのにぎわい創出につながると期待されている。
中町モールは、マリーン5清水屋北側にある歩行者専用道路で、酒田大火(1976年)後の再開発事業で整備された。中心商店街のシンボル的空間として各種イベントに使われているが、床面ブロックの老朽化や荒天時の対策などが課題となっていた。
改修は昨年9月に着工。モールほぼ全体の床面(延長93・2メートル、幅16メートル)を、凹凸のあるブロックから歩きやすい透水性の平板ブロックに張り替えた。鉄柱で支えるテント式の大屋根(延長32・2メートル、幅10メートル、高さ8メートル)を設置し、荒天時も利用できるようにした。
また、昨年4月に中町モール北側の旧協栄ビルにオープンした市中町にぎわい健康プラザの前には、透水性ブロックから噴水が出る水遊び施設(延長9・7メートル、幅3・3メートル、噴水24カ所)を整備した。噴水は高さ80センチまで上がり、道路との段差はないため、自由に近づいて遊べる。冷ややかな体感のミスト(霧)も発生する。植栽升は従来の固定式を撤去し、イベント時などに柔軟に対応できるよう可動式の22基を配置した。総事業費は2億2575万円。
この日のオープンセレモニーには市や酒田商工会議所、中町中和会、中通りの各商店会の関係者ら約40人が参列。丸山至市長があいさつで「思い描いていた事業が完成し、感慨深い。かつての酒田の魂とにぎわいを創出し、市民に親しまれるように」と述べた。
関係者のテープカットに続き、水遊び施設のデモンストレーションが行われ、地面のあちこちから噴水が飛び出すと、子どもたちが歓声を上げた。噴水の稼働は6月中旬から9月中旬までの午前10時―午後4時。期間外でも暑いときは様子を見て稼働させる。
5月3日(木)午前10時―午後4時は同モールで、リニューアルオープン記念イベント「GW親子にこにこフェスティバル」(主催・マリーン5清水屋など)が開かれる。フリーマーケットや飲食ブース、クラフトショップ、スポーツ体験などがある。同モールの利用申請は市土木課=電0234(26)5745=へ。