2018年(平成30年) 5月15日(火)付紙面より
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鶴岡市関川の関川しな織センターで13日、山間地で受け継がれてきた食文化に触れるイベント「田舎うまいもん食堂」が行われ、採れたての山菜のてんぷらの定食や販売などに大勢の家族連れでにぎわった。
同センターが昨年、建て替えでリニューアルされたのに合わせ、しな織の里をPRして交流人口の拡大につなげようと、地元住民で実行委員会(委員長・五十嵐茂久自治会長)をつくり、今回初めて開催した。
関川特産でマタギの保存食だったという、うるち米を使った「べろべろもち」の汁物と山菜のてんぷら、干したゼンマイと赤コゴミ煮、2種類のバンケみそをセットにした山菜定食を500円で販売したほか、ワラビやシドケ、ミズ、ウド、コゴミなど、てんぷらの素材にした山菜の販売、しな織体験や山里の生活に触れるまき割り体験などが行われた。
山菜定食は揚げたてを提供し、訪れた人たちは新緑に包まれた山里の風景を楽しみながら舌鼓を打ち、「揚げたてはやっぱり違う。関川の風景もごちそうだね」などと会話を弾ませながら、べろべろもち汁も含め関川の食文化を堪能していた。
家族4人で訪れ、まき割りを体験した鶴岡市美咲町の中学1年、佐藤心晴(こはる)さん(12)は「関川に初めて来ました。自然豊かですてきなところです」と話した。
五十嵐自治会長は「来年以降も継続開催し、秋のしな織まつりとともに、関川の名物イベントとして定着させていきたい」と話していた。