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荘内日報ニュース


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2018年(平成30年) 5月17日(木)付け紙面より

三川町 幻の米「イ号」復活プロジェクト

 三川町の民間育種家が育成し、昭和初めに県内や宮城県で広く栽培された水稲品種「イ号」を復活させ、オリジナルの日本酒を造る取り組みが、同町で始まった。戦前に作付けを終えたイ号の本格的な栽培は約80年ぶりとされ、「幻の米」の復活とともに、地域の活力向上につなげる新たなブランドの創出に期待する。町と町観光協会は「明治期以降、庄内地方では良質の米を生み出そうと民間育種が盛んだった。先人たちの思いを受け、良質米のふるさと庄内をアピールしていきたい」と意気込んでいる。

 イ号は、同町猪子の佐藤弥太右エ門が明治末期に育成した品種。稲の病害の一つ、いもち病への耐性が強く、昭和初めの最盛期には県内や宮城県で約1万9000ヘクタールの作付けを誇った。いもち耐病性に加え、良食味が普及につながったという。

 庄内では明治から昭和にかけ、庄内の稲作向上を目的にした篤農家による育種が盛んで、全国的に知られた。猪子の佐藤は、つや姫やコシヒカリなどのルーツの「亀ノ尾」を創出した庄内町小出新田の阿部亀治、もち米を含め34種の優良品種を育種した鶴岡市中野京田の工藤吉郎兵衛とともに、「庄内三大民間育種家」として知られる。

 町は昨年から、地元の佐藤が育種したイ号の復活プロジェクトをスタート。県水田農業試験場(鶴岡市藤島)が保管している種50グラムを譲り受け、同町東沼の農家、大瀧浩幹さん(35)が栽培を担当し、昨秋に約5キロを収穫。全量を種もみに今春、は種・育苗し、13日に本格的に水田15アールに植え付けた。9月中旬ごろには約700キロの収穫が見込まれるという。特別栽培で育てる。

 町観光協会は、収穫後にイ号を酒米に庄内地域の酒蔵に依頼して日本酒を仕込む予定で、1000本(720ミリリットル換算)のオリジナル地酒を誕生させる計画。

 栽培を担う大瀧さんは「栽培は手探りだった。発芽率が低く、草丈が長くて倒伏しやすく、肥料を工夫したりと昨年は栽培に苦労した。イ号は穂が長い、早生といった特徴もある。一定程度収穫できれば、秋にイ号の味を確かめてみたい。どんな味がするか楽しみ」と、地元で育種され80年ぶりの本格栽培となったイ号に寄せる思いを語った。

 町や町観光協会は、イ号の育種と栽培復活のストーリーを含め、町のオリジナル日本酒を発信していく。

80年ぶりの本格栽培となる「イ号」の田植え=13日、三川町東沼
80年ぶりの本格栽培となる「イ号」の田植え=13日、三川町東沼


2018年(平成30年) 5月17日(木)付け紙面より

酒田 事故防止願う交通安全ルールの歌と踊り

 子どもたちが関わる交通事故を一件でも減らそうと、酒田市の酒田警察署北酒田駐在所に勤務する佐藤友一巡査部長(35)、里江子さん(34)夫妻が、「ストップの約束」や夜光反射材の有効活用などを盛り込んだ歌「みんなで守ろう交通安全ルール」を制作した。佐藤巡査部長が練った歌詞に、元幼稚園教諭の里江子さんが曲をつけた。同駐在所が管轄する同市の本楯保育園(阿部明恵園長、園児50人)で14日、お披露目を兼ねた交通安全教室が開かれた。

 同駐在所は本楯、南遊佐両地区を管轄。佐藤巡査部長は2013年4月の開設時から勤務している。佐藤巡査部長、里江子さんは当初からペープサートや紙芝居を使って、広く住民に対して振り込め詐欺防止や不審者対応などの防犯、チャイルドシート着用徹底、横断歩道の正しい渡り方といった交通安全を呼び掛けている。

 市内で3月中旬、男子児童が乗用車にはねられて大けがを負うという事故が発生したことを受け、「子どもたちが関わる交通事故を減らしたい」という佐藤巡査部長の思いに、里江子さんが呼応。園児・児童から交通ルールを知ってもらうため、歌と踊りを制作することにした。振り付けは長女の光里ちゃん(4)と長男の岳瑠君(2)が「アドバイザー」として協力し4月上旬に完成した。

 歌は3番から成り、歌詞は「ストップのお約束、横断歩道にきたら右みて左みて右みて渡りましょ」「信号機、ピカピカウインク危ないよ」「道路の飛び出しはダメ、反射材ピカピカ光って大丈夫」など、佐藤巡査部長の思いが込められている。

 同保育園で行われた交通安全教室は3―5歳児22人と祖父母らが参加し、佐藤巡査部長と里江子さん、光里ちゃん、岳瑠君が訪問した。佐藤巡査部長が「ストップの約束」「イカのおすし」を解説した後、これまで練習を重ねてきた園児たちが佐藤巡査部長の歌、里江子さんのピアノ伴奏に合わせ、県警マスコット「カモンくん」と共に踊りを披露。2回目にはおじいちゃん、おばあちゃんたちも加わった。

 孫の柚花ちゃん(3)と共に踊った日下部里美さん(64)は「交差点ではストップの約束を必ず守っている」と。柚花ちゃんは「交通ルールが分かった。約束は守るよ」と話した。

 佐藤巡査部長は「『行ってきます』『いってらっしゃい』『ただいま』『お帰り』としっかり言える社会を構築したい。楽しく交通ルールを覚えることで、事故が一件でも減れば」と語った。

 同署交通課によると、完成した歌をさまざまな場面で活用していく方針。

練習を重ねた園児たちと一緒に踊る佐藤巡査部長(左)
練習を重ねた園児たちと一緒に踊る佐藤巡査部長(左)



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