2018年(平成30年) 5月25日(金)付紙面より
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赤ちゃんと母親が学校を訪問、生徒たちと触れ合う「乳幼児ふれあい体験」が23日、酒田市の県立酒田光陵高校(鈴木和仁校長)で行われ、同校2年生が乳幼児と一緒に遊ぶなどし、触れ合いを深めた。
育児の楽しさ・大変さを知ることで将来、親になる可能性のある自分自身の生き方を考える機会にしてもらおうと、同校の前身の一つ、旧酒田北高が市子育て支援課の協力で9年前に始めた事業。以来、光陵高が引き継ぎ毎年、1―3年生を対象に実施している。本年度は計10回程度の開催を予定している。
この日は、同市住吉町の酒田子育て支援センターを利用する2カ月―3歳の乳幼児と母親11組27人が訪問し、「家庭総合」の授業の一環として普通科2年の女子生徒40人が体験。自己紹介に続いて生徒たちは4班に分かれ、お母さんの話を聴いたり、乳幼児と触れ合った。
お母さんは「初めての子なので分からないことだらけ。予想できないことも多く、それに対応するのが大変」などと育児について紹介。生徒たちは「どんな遊びをしますか」「育児で注意していることは」などと質問したほか、赤ちゃんを抱っこし「ふわふわしていて温かい」「良い匂いがする」と話していた。
支援センターでは「体験に参加する親の自己肯定感を刺激し、子育ての力に変えることを応援する『親支援』も目的の一つ。協力したいというお母さんも多く、希望があれば他校でも開催したい」と話した。