2018年(平成30年) 5月27日(日)付紙面より
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酒田市の鳥海八幡中学校(齋藤啓悦校長)で25日、車椅子介助ボランティア講習会が開かれ、1年生77人が学区内の老人保健施設「うらら」(本楯、矢島美穂子施設長)職員の指導で車椅子の介助を体験的に学んだ。
同校は2010年4月、旧鳥海中と旧八幡中が統合して誕生。車椅子体験は旧鳥海中が地区の公民館事業の一環で1998年度から、地域に積極的に関わるボランティアリーダーの育成を狙いにうららの協力で始め、統合後も継続している。
初めに体育館で、うらら職員が障害者を車椅子に乗せ介助するデモンストレーションを行い、「乗り降りするときは必ずブレーキをかけ、足を乗せるフットレストは上げる。動かすときは乗っている人が驚かないように声を掛ける」など、注意点を説明した。
生徒たちはその後、3、4人ずつのグループに分かれ、乗る役と押す役を交代しながら車椅子で校舎内を移動。段差のある所では、椅子の後方に張り出したティッピングレバーに足を乗せて前輪(キャスター)を浮かせ、越えていった。
小野寺凱斗君(12)は「押すのは結構体力が必要で、疲れるので、これを職業にしている人たちはすごいと思った」と話した。
来月3日に開かれる本楯地区の運動会に生徒有志がボランティアで参加する予定で、高齢者の介助を行う可能性もあるという。