2018年(平成30年) 6月13日(水)付紙面より
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鶴岡市の山王日枝神社で10日、古道具やアンティーク雑貨などを販売する「山王の杜(もり)・蚤(のみ)の市」が始まり、掘り出し物を求める骨董(こっとう)ファンが訪れ、にぎわいを見せた。11月まで毎月第2日曜に開催する。
10年ほど前まで約5年間、同神社で定期的に開かれていた骨董市を、山王商店街と同市内の骨董品店が連携して商店街のにぎわい創出を図ろうと、新たな実行委員会(阿部等代表)を組織して再開した。
初回となったこの日は、市内のほか庄内町、秋田県由利本荘市の骨董品店を含め7店が出店し、境内と社務所内に店開き。古伊万里の皿や茶わんをはじめとする各種陶磁器類、置物、小ぶりのたんすなどの家具、人形、着物などの古着、書画、企業のノベルティグッズ、ブリキ製のおもちゃなど多様な品物が並んだ。若い人の姿もあり、店主に品物の由来を尋ねたり、値段を交渉するなどしてお気に入りを探していた。
出店した同市内の骨董品店の店主は「庄内は北前船で運ばれた古伊万里が多く残り、いい物が出ると全国的に知られた地域で、県外から探しに来る人が多い。最近は20、30代の若い人が『昭和レトロ』と言って昭和の懐かしい生活雑貨に興味を持ち、ブームになっている。外国人も興味を示すようになってきた。見るだけでも楽しいので、訪れてみてほしい」と話していた。蚤の市は11月まで毎月第2日曜の午前9時―午後3時(荒天時中止)に開かれる。