2018年(平成30年) 6月26日(火)付紙面より
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第33回みなと酒田トライアスロン・おしんレースが24日、酒田市の北港周辺で開かれ、同市が東京五輪・パラリンピックでホストタウンになっているニュージーランド(NZ)の2人を含め国内外のアスリート約500人が、スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)のコースで鉄人ぶりを競った。
地元愛好者らによる実行委員会(富樫幸宏委員長)が毎年この時期に開き、全国的な大会として定着。今年は最年少13歳から最高齢82歳まで496人がエントリーした。年齢区分別の「エイジ」(スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロの計51・5キロ)、同距離を2、3人でリレーする「リレー」、ビギナーや中高生を対象にした「スプリント」(スイム400―500メートル、バイク13・3キロ、ラン3・4キロ)の各部門で競技が行われた。
NZの2人は、酒田市が本年度のホストタウン推進事業で創設したスカラシップ(奨学金)制度で招いた男子2人で、高校生のルーベン・トンプソンさん(17)、大学生のヤヌス・スターフンバーグさん(19)がともにスプリントの部に出場。エイジの部には安田大サーカス団長の安田裕己さん(44)、スプリントの部には本県出身のスピードスケート選手・加藤条治選手(33)もエントリーした。
この日は青空が広がる絶好のコンディションに恵まれた。スイム会場となった大浜海岸では開会式に続き午前8時半、ホーンの合図でエイジの10―30代から次々にスタート。水しぶきを上げて力泳した後は砂浜に駆け上がり、今度は自転車に乗って懸命にこいだ。沿道の見物者から「頑張れー」の声援が飛んだ。
最高齢82歳の石黒修吉さん(新潟市、エイジの部)はスタート前、「3種目を続けるので、体力や技術だけでなく、人間性が問われる競技。そこが面白い」と競技の魅力を話した。
スプリントの部では、トンプソンさんが1位となり、スターフンバーグさんが2位と、NZの2人がワンツーフィニッシュを飾った。