2018年(平成30年) 7月4日(水)付紙面より
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2020東京五輪・パラリンピックに向け、鶴岡市と西川町は2日、ホストタウン対象国となっている東欧のモルドバ共和国と選手の事前合宿受け入れに関する合意書に調印した。モルドバ側は来年の早い時期に合宿を行う考えを示した。
鶴岡市役所で調印式が行われ、皆川治鶴岡市長、小川一博西川町長、モルドバオリンピックスポーツ委員会のニコラエ・ジュラフスキ会長が合意書に署名した。カヌー競技でソウル五輪で金、アトランタ五輪で銀メダルを獲得したジュラフスキ会長は「歴史的な調印になった。各施設とも素晴らしく、合宿によって良い成績が出せるだろう」と述べ、皆川市長は「ユネスコ食文化創造都市として、食でも選手たちをもてなしたい」、小川町長は「カヌーの事前合宿受け入れとなるが、地元の中高校生との交流でカヌー競技の発展につながることを期待する」と期待感を語った。
ジュラフスキ会長によると、モルドバからはカヌーをはじめ、陸上、水泳、レスリング、柔道、重量挙げ、アーチェリーなどの個人競技を中心に、東京五輪への出場を狙う。ジュラフスキ会長は「ヨーロッパ選手権、世界選手権でも良い結果を出している。選手がなるべく早く日本の気候、食事に慣れるようにしたい。オリンピックには素晴らしい出会いがある。地域との交流、日本のトップ選手たちとの交流も積極的にやりたい」と語った。
2018年(平成30年) 7月4日(水)付紙面より
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陸上女子円盤投げの齋藤真希選手(17)=鶴岡工業高3年=の日本陸上競技選手権の優勝報告会と、U20世界陸上競技選手権(10―15日、フィンランド)出場の壮行会が2日、同校で開かれた。同級生らからのエールを受けた齋藤選手は、少しはにかみながらも「記録を狙い、ベストの体調で臨む」と力強く宣言した。
齋藤選手は6月24日に山口県で開かれた第102回日本選手権決勝で51メートル42を記録、自身初優勝を飾り、高校生の優勝は戦後初という記録も残した。U20世界選手権の日本代表にも選ばれている。
この日は全校生徒約570人の拍手で齋藤選手が入場。同校の長谷川啓次スポーツ後援会長の激励や、城畔同窓会の佐藤弘会長からの強化費として10万円の激励金贈呈、応援団のエールと続いた。阿部進校長は「出場種目では唯一の高校生として他を寄せ付けずに優勝。われわれにとっても誇り」と日本選手権優勝をたたえるとともに、U20世界選手権の開催地・フィンランドにちなんで、「夏のサンタクロースとしていい報告をお願いしたい。55メートルの大アーチを描いて」と期待を込めた。
齋藤選手は「何色とは言えないが、いいプレゼントを持って帰りたい」と当意即妙のコメント。さらに「同じアジア圏として中国には負けたくない。予選突破基準の50メートル以上は出したい」と闘争心を燃やした。
競技日程は現地時間で10日に予選、12日に決勝となっている。