2018年(平成30年) 7月24日(火)付紙面より
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鶴岡市の上山添公民館で21日夜、地元住民有志が主催したジャズコンサートが開かれた。集落内に移住してきたプロミュージシャンの活動を応援し、地域の絆を深めようと企画。公民館に初めてジャズの生演奏が響き、訪れた人たちは真夏の夜の楽しいひとときを過ごした。
「思いがけない出会いが結んだふれあいコンサート―暑い夏の夜をJAZZでふっ飛ばせ―」のタイトルで開催した手作りコンサート。“思いがけない出会い”は、コンサート応援団代表の菅原肇さん(76)の近所の空き家に、昨年11月に神奈川県川崎市からサックス奏者の松本健一さん(52)が移住してきたことから始まった。
隣組として移住者の松本さん一家を何かと気に掛けていた菅原さん。松本さんが鶴岡でミュージシャンとして活動を始めると、コンサートにも何度か足を運んだ。地元プレーヤーたちとも交流を深めていく、飾り気のない松本さんの人柄にも触れた菅原さんは「移住してきてくれたプロミュージシャンを応援していこう」と、住民有志と応援団を結成し、公民館コンサートを初企画した。
この日は午後7時にコンサートがスタート。老若男女の住民約70人が集った。サックスの松本さん、昨夏に鶴岡に移住してきたベーシストの若林美佐さん、地元プレーヤーの有地裕之さん(ピアノ)と長谷川順一さん(ドラム)のほか、飛び入りプレーヤーも加え、ジャズナンバーの生演奏が開け放った公民館から夜の集落内へ響いた。目の前で繰り広げられる迫力の演奏に、住民たちはスイングしたり、大きな声援や拍手を送りながらコンサートを満喫していた。
うれしそうにコンサートを見守る菅原さんは「公民館でジャズの生演奏が聴けるなんて。松本さんが来てくれたおかげで新たな交流や絆が生まれた。みんなが楽しそうで良かった」と話した。