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2018年(平成30年) 9月9日(日)付紙面より

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致道博物館 「刀剣と甲冑」展

 庄内に伝わる甲冑(かっちゅう)や刀剣を一堂に展示する企画展「刀剣と甲冑」が8日から鶴岡市の致道博物館で始まった。目玉となる徳川家康の重臣で徳川四天王筆頭と称された庄内藩主酒井家の祖、酒井忠次(1527―96年)所用の国重要文化財の甲冑は15年ぶりの公開。期間中は刀剣を擬人化したオンラインゲーム「刀剣乱舞―ONLINE―」とのコラボレーション企画も行われ、初日から歴史好きな人たちや“刀剣女子”が大勢訪れていた。展示は10月21日(日)まで。

 同博物館所蔵の甲冑や刀剣、刀装具などを中心に、庄内地方に伝わる室町時代後期から江戸時代中期の甲冑10領、刀や槍(やり)16振り、関連資料など初出品・初公開12点を含め、計約50点を展示。実用性に重点を置いた当世具足や重厚で装飾性の高い大鎧(よろい)など「甲冑の変遷」や、美しく強い日本刀特有の姿が生み出された「古刀の時代」を伝えている。

 忠次所用の国重要文化財「色々威胴丸(いろいろおどしどうまる)」は傷みがひどかったため、5年ほど前から修復を依頼していたもので、昨年度に修復を終えた。このほか、織田信長より拝領された国宝「太刀銘真光」の拵(こしらえ)で国宝「金梨子地糸巻太刀拵」、天下三槍の一つで昨年度に制作された「御手杵の槍」の復元品なども注目を集めている。また、ゲーム「刀剣乱舞」とのコラボ企画として、ゲーム内で赤髪の美少年として登場する信濃藤四郎にちなみ、名手・吉光の名品で国指定重要文化財の短刀「信濃藤四郎」も展示している。

 福島県郡山市から訪れた20代の女性4人は「特に甲冑の移り変わりを興味深く見た。色あせた所や装飾など4人それぞれ目に付く部分、好みの甲冑が違って楽しい」と話し、一点一点見入っていた。同館の本間豊学芸部長は「大名家に伝わる逸品を見て、華麗な武家文化に触れてもらいたい」と話した。

 同博物館では期間中、来館者にオリジナルカードをプレゼントするほか、信濃藤四郎のキャラクターグッズやコラボグッズを販売。16日(日)は旧鶴岡警察署庁舎公開記念として「おっきい こんのすけ」が一日署長を務める。このほか甲冑試着体験、日本刀や鎧・兜(かぶと)のクイズなど土日に関連イベントを繰り広げる。入館料は一般700円、高大生380円、小中生280円など。問い合わせは同博物館=電0235(22)1199=へ。

修復し15年ぶりに公開された酒井忠次所用の国重要文化財「色々威胴丸 兜・面当・大袖・籠手付」
修復し15年ぶりに公開された酒井忠次所用の国重要文化財「色々威胴丸 兜・面当・大袖・籠手付」

オンラインゲーム「刀剣乱舞―ONLINE―」のコラボ企画として国重要文化財の短刀「信濃藤四郎」を展示
オンラインゲーム「刀剣乱舞―ONLINE―」のコラボ企画として国重要文化財の短刀「信濃藤四郎」を展示


2018年(平成30年) 9月9日(日)付紙面より

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余目四小で「あすチャレ!スクール」

 車椅子陸上でパラリンピックに7度出場し、昨年引退した永尾嘉章さん(55)を講師に迎えた特別授業「あすチャレ!スクール」が7日、庄内町の余目第四小学校(齋藤祐子校長、児童147人)で開かれ、児童たちが障害やパラスポーツへの理解を深めた。

 同スクールは日本財団パラリンピックサポートセンターが2020年の東京パラリンピック競技大会に向けて子どもたちがアスリートと触れ合い、気付きと学びの機会を提供しようと全国の小中高校を対象に行うプログラムで2016年度からスタート。永尾さんは高校1年生から陸上競技を始め、日本人最多となるパラリンピック7大会に出場。アテネパラリンピックでは日本選手団主将を務め、4×400メートルリレーで銅メダルを獲得した。

 特別授業では、永尾さんがパラ陸上競技や競技用車椅子について説明。競技用車椅子の重さは8キロと軽量で、永尾さんが片手で持ち上げて見せると児童たちから歓声が上がった。その後、代表児童たちが車いすバスケ用の車椅子を使ってチームに分かれてリレーに挑戦した。

 永尾さんは講話で「歩けないからと、だらだらして過ごしていた」と10代を振り返り、「苦しいことや辛いことがあっても諦めず、頑張ればたくさんのことを学べる。好きなことを一つ見つけて頑張ってほしい」と呼び掛けた。6年の高橋ゆいさん(11)は「車椅子は曲がるのが難しかった。障害があってもスポーツに挑戦する選手たちはかっこいいと思った。2020年のパラリンピックは見てみたい」と話していた。

永尾さんの声援を受けて子どもたちが車椅子リレーに挑戦した
永尾さんの声援を受けて子どもたちが車椅子リレーに挑戦した



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