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2018年(平成30年) 9月19日(水)付紙面より

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藩校教育の精神と文化見つめ直す

 旧庄内藩校致道館の教育継承を目的とした「孔子祭」と「致道館の日」の式典が17日、鶴岡市馬場町の致道館と荘内神社で行われた。論語素読や記念講演、小学生の作文発表などを通して、藩校教育の精神と文化を市民が見つめ直した。

 致道館での孔子祭は、1805(文化2)年の開校以来、同館にある聖廟(せいびょう)で年2回開催していたが、1873(明治6)年に同館が廃校となり、その後途絶えていた。致道館精神を継承する活動に取り組む致道館文化振興会議(会長・橋本政之荘内日報社社長)の主催で2000年、128年ぶりに復活。以来毎年この時期に行っている。

 この日は、会員をはじめ同振興会議主催の素読教室を受講している児童など、合わせて約70人が参列。神事に続き橋本会長が祝文を奉読した後、全員で論語抄第58―60章を素読。その後、同振興会議の酒井英一理事が論語・衛霊公第15篇「子曰。賜也。女以予為多學而識之者與。…」を講経した。

 続いて「致道館の日」の式典が行われ、荘内神社の石原純一宮司が「致道館の日に寄せて」と題して講話。その後、荘内神社参集殿に会場を移し、第10回児童・生徒論語作文発表会が行われた。市内の小学4年生から中学3年生までの5人が、思い入れのある論語や、論語の教えを生活の中で実践したエピソードなどを紹介。「素晴らしい庄内論語がある鶴岡に住んでいることに誇りを持ち、未来へ向かっていきたい」などと発表した。

 記念講演では、元県立鶴岡中央高校長で松ケ岡開墾場理事の山田陽介さん(66)が「佐藤一斎『言志四録』を読む 西郷南洲手抄101章より」と題して講話。江戸末期の儒学者・佐藤一斎が自身の学問観や人生観などを述べた4書全1133条から成る「言志四録」について、終生愛読した西郷が1133条から選び出したエキスともいえる101条の一部を解説した。

孔子祭で論語を参列者全員で素読した
孔子祭で論語を参列者全員で素読した



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