2018年(平成30年) 9月21日(金)付紙面より
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不動産開発運営会社「YAMAGATA DESIGN」(ヤマガタデザイン、鶴岡市、山中大介社長)が鶴岡市覚岸寺周辺にあるサイエンスパーク内で整備を進めてきた全天候型の児童遊戯施設「キッズドーム ソライ」と宿泊滞在複合施設「ショウナイホテル スイデンテラス」が完成し19日、現地で記念式典が行われた。
特徴的な木造屋根のドーム型のソライは、地上1階部分に、ネット遊具や傾斜のある木製床などで構成される屋内遊戯施設「アソビバ」と、地下1階部分にはものづくりスペース「ツクルバ」がある。鉄筋コンクリート造一部木造。敷地面積約1・4ヘクタール、延べ床面積約2000平方メートル。一般無料試遊期間(10月1―30日)を設け、11月1日にグランドオープン予定。
利用料は年齢で段階的に設定。1回利用で0歳児無料、3歳以上1500円、別途大人500円。1カ月会員利用は0歳児1000円、3歳児以上4000円で、鶴岡市民の割引を適用すると0歳児で750円、3歳以上で3500円となる。会員利用の場合は大人無料。
スイデンテラスは8月1日にプレオープンし、カフェレストランやライブラリーの利用や宿泊を開始している。フィットネスジムを備えた温泉施設が完成しこの日、グランドオープンを迎え、本格的に営業がスタート。敷地面積は約3・5ヘクタール、延べ床面積は約7500平方メートル。また、フィットネスジムと温泉施設については宿泊客以外の会員利用も計画予定。
両施設とも世界的な建築家・坂茂氏の設計。工事費はソライが約9億円、スイデンテラスが41億円。総工費は両施設合わせて約69億円で、国や市から合わせて約3億円の助成と、企業などからの出資を充てた。市の設定したサイエンスパーク計約21・5ヘクタールのうち、ヤマガタデザインが行政から引き継いで開発を進めてきた約14ヘクタールの整備事業は今回の両施設の完成でひとまず終えたことになる。
この日、スイデンテラスで開かれた式典には関係者や施工業者、来賓など合わせて約60人が出席。山中社長が「まちづくりは作ってからが本当の意味での始まり。若い人が夢を見て幸せに暮らせるまちづくりを目指し、都市間競争における山形庄内の勝利に寄与できるよう、引き続き頑張っていく」などとあいさつ。慶應義塾大先端生命科学研究所の冨田勝所長、皆川治鶴岡市長らが祝辞を述べた。
その後は出席者を対象に施設内覧ツアーも実施。東北芸術工科大の中山ダイスケ学長、Spiberの関山和秀代表執行役、山中社長の3人によるパネルディスカッションも行われた。
2018年(平成30年) 9月21日(金)付紙面より
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酒田市の酒田東高校(諸原正巳校長、生徒566人)で19日、キャリア講座「これみち講演会?これが私の生きる道」が開かれた。1年生179人が出席し、卒業生のパネルディスカッションなどを通じて進路について考えた。
キャリア講座は、地域で活躍する人の生き方に学び、将来社会とどのように関わるかを考え、傾聴力・対話力・質問力を養い、生涯にわたる学びのきっかけにしてもらおうと、初めて開催した。
パネリストは同校卒業生の前田直之さん(前田製管社長)、佐藤香奈子さん(とがしスポーツ社長)、渡部敦さん(庄内園芸緑化取締役管理部長)の3人。伊藤麻衣子さん(Work life shift代表)をコーディネーターに、生徒たちに高校時代の過ごし方などを語った。3人は高校や大学時代を振り返り、古里の良さや家業を継ぐことについて思いを述べ、「高校時代仲間と寝食を共にし、濃い時間を過ごしたことで家業を継ぐのもいいかなと思えた」(佐藤さん)、「友人をたくさんつくって。後輩の面倒を見る良い先輩になって」(前田さん)、「一度東京に出たから地元の良さが分かるし、鳥海山を見ると安心する。地元のことをよく学んで」(渡部さん)と話した。
この日はまた、卒業生を含む地域で活躍する9人による講座も行われた。