2018年(平成30年) 9月29日(土)付紙面より
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来年の「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン(DC)」を前に、10月1日(月)からスタートするプレDCを踏まえ、酒田市の酒田南高校(中原浩子校長)の食育調理科2、3年生は10月下旬から、同市のマリーン5清水屋5階「サンロクキッチン」で「高校生レストラン」を開店する。今年12月中旬までDCテーマ「日本海美食旅(ガストロノミー)」に合わせ、庄内の食の魅力を広く紹介するとともに、プレDCを盛り上げる。
調理師免許取得を目指す同科の特色を生かし、プロの料理人になるための実践教育の一環として、DCを盛り上げるとともに、地域活性化に向け、市産業振興まちづくりセンター(愛称・サンロク)の協力で初めて企画した。同校の望月武揚教頭によると、県内での生徒によるレストラン開店は、単発のイベントとしてはあるが、連続したものは初という。
希望した同科の2、3年生計35人が交代で調理、接客を担当。10月6日(土)に関係者、生徒の父母らを招いてプレオープン。中心市街地で「さかた大繁盛ハロウィンまつり」が行われる同21日(日)にグランドオープンし以降、11月は10、17日、12月は1、15日と土曜の午前11時半から午後2時まで営業する。内陸風芋煮、旬の魚料理、あえ物、デザートをセットにした「秋定食」(750円)、季節の味覚フェアで大好評の「豚の角煮ラーメン」(500円)を提供する。
27日夕に備え付け調理器具の使用法などを学ぶ講習会が「サンロクキッチン」で行われ、同校教諭やサンロク関係者の指導で生徒8人が接客、調理を実際に体験。角煮ラーメンを調理して振る舞った。調理を担当した3年の吉田健太郎さん(17)は「学校のものと比較して火力が強く、実践を通して使用法を習得していきたい。チーム全員で連携・協力して調理、接客に当たり、どれほどの人が来店するか分からないが、うまく対応したい」と話した。
プレオープンを前に、生徒たちは10月2日(火)、市内のホテルスタッフの指導で接客について学ぶ予定。中原校長は「DCテーマが食だけに、『本校がやらないでどうする』という思い。DC本番の来年度にはより本格的な営業ができたら」と述べた。