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2018年(平成30年) 10月11日(木)付紙面より

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地元食材をPR

 東京都内の料理人ら10人が食をテーマにした研修ツアーで9、10の両日、鶴岡市を訪問。ほ場見学や生産者との交流もあり、地元生産者らは都内の料亭などへの販路拡大のチャンスとして、自慢の逸品を売り込んだ。

 厚生労働省の委託事業で「これからの料理人・従業員育成研修ツアーin山形」として東京都料理生活衛生同業組合が主催。地方を舞台に食文化や食材、生産者との交流などを通して、料理人らの見識を深め、食に関する創造性を高める狙い。鶴岡市のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」オーナーシェフの奥田政行さんと都内の料理人のつながりもあり、第1回を鶴岡市で開催することになった。都内に店を構える料亭など10店舗から料理人やオーナーなどが参加した。

 初日の9日はJR鶴岡駅前のフーデェヴァーを会場に、「まんまーる」(鶴岡市、松本典子代表)のコーディネートで県内の生産者との交流会を実施。温海町森林組合による「焼畑あつみかぶ」の循環型農法、だだちゃ豆の莢(さや)を餌に育てたクックミートマルヤマの「羽黒緬羊」など、生産のこだわりや商品の魅力などについて各生産者が試食を提供しながらプレゼンした。

 老舗日本料理店「日本橋ゆかり」の3代目、野永喜三夫さん(46)は「生産者と料理人が共通の理解を持って食に取り組むことが大切と思っている。生産者の苦労を知り、新しい発見につながればと参加。使ってみたい食材もある」と話した。

 一行はこのほか、市内の老舗料亭の新茶屋や藤沢かぶのほ場、ベジタイムレストラン土遊農、産直あねちゃ、アル・ケッチァーノなどを訪問。

東京都内の料理人らに地元生産者らが食材をPR=9日、フーデェヴァー
東京都内の料理人らに地元生産者らが食材をPR=9日、フーデェヴァー


2018年(平成30年) 10月11日(木)付紙面より

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地域社会のボランティア考える

 酒田市が今年4月に同市中町三丁目の市交流ひろば内に開設した「酒田市ボランティア・公益活動センター」(センター長・長尾和浩市まちづくり推進課長)のオープン記念講演会が9日、同市の東北公益文科大公益研修センターで開かれ、同大学初代学長の小松隆二白梅学園理事長、武田真理子教授の講演を通じ、地域社会におけるボランティアや同センターの役割などを考えた。

 同センターは、市が2008年6月に市交流ひろばに開設した市公益活動支援センターと、市社会福祉協議会(新橋二丁目)のボランティアセンターを統合して開設した。類似の活動を行っていたことから、一本化し、市内の公益活動の推進を強化する狙い。講演会はセンターの周知などを狙いに市が主催し、公益大の学生を含め約400人が参加した。

 小松さんは「酒田市を全国のまちづくり・ボランティアづくりのセンターに」と題して講演。「まちづくりは1人でも始められるが、完成はできない。市民同士が連携する共創と、市民と行政が連携する協働が必要。今回のセンターは(当地域だけでなく)日本のセンターにもなり得る。市民一人一人が地域課題を自分事と捉え、行政は市民目線で取り組むことが大事。酒田にはどこにも負けない歴史的な背景がある。センターを拠点に市民と行政が協働し、全国のまちを先導して」とエールを送った。

 武田さんは「人口減少社会におけるボランティア・市民活動の役割?ボランティア・コーディネーションの視点から」と題して講演。日本社会を支えてきた職場、家庭、地域社会が人口減少や超高齢化などで弱体化する中で、「今後は特に世代間の交流・対話と、住民の多様な組織間の連携・対話を促進できるかが鍵になる」と課題提起。その上で「さまざまな分野で『地域』への期待が高まり、地域福祉の政策化も進んでいる。その功罪はあるが、みんなが参加して福祉まちづくりをしていく方向性は揺るぎない。今回のセンターには特に、ボランティアコーディネート機能に期待している。多様な人や組織が対等な関係でつながり、新たな力を生み出せるように調整し、自発性を励ましてほしい」と期待を寄せた。

 講演の合間には、酒田市ボランティア・公益活動センターや、庄内5市町のボランティア連絡協議会でつくる「庄内地域広げようボランティアの輪連絡会議」など地元のボランティア関連の5団体が活動を紹介し、支援や参加を呼び掛けた。

 酒田市ボランティア・公益活動センターは、市社会福祉協議会が運営を受託。ボランティアや公益的な活動を行っている個人・団体の登録やネットワーク化、マッチング、市の公益活動支援制度の窓口、各種講座や研修会の開催などを担っている。問い合わせは同センター=電0234(43)8165=へ。

小松さんの講演などでボランティアの役割などを考えた
小松さんの講演などでボランティアの役割などを考えた



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