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2018年(平成30年) 10月11日(木)付紙面より

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地域社会のボランティア考える

 酒田市が今年4月に同市中町三丁目の市交流ひろば内に開設した「酒田市ボランティア・公益活動センター」(センター長・長尾和浩市まちづくり推進課長)のオープン記念講演会が9日、同市の東北公益文科大公益研修センターで開かれ、同大学初代学長の小松隆二白梅学園理事長、武田真理子教授の講演を通じ、地域社会におけるボランティアや同センターの役割などを考えた。

 同センターは、市が2008年6月に市交流ひろばに開設した市公益活動支援センターと、市社会福祉協議会(新橋二丁目)のボランティアセンターを統合して開設した。類似の活動を行っていたことから、一本化し、市内の公益活動の推進を強化する狙い。講演会はセンターの周知などを狙いに市が主催し、公益大の学生を含め約400人が参加した。

 小松さんは「酒田市を全国のまちづくり・ボランティアづくりのセンターに」と題して講演。「まちづくりは1人でも始められるが、完成はできない。市民同士が連携する共創と、市民と行政が連携する協働が必要。今回のセンターは(当地域だけでなく)日本のセンターにもなり得る。市民一人一人が地域課題を自分事と捉え、行政は市民目線で取り組むことが大事。酒田にはどこにも負けない歴史的な背景がある。センターを拠点に市民と行政が協働し、全国のまちを先導して」とエールを送った。

 武田さんは「人口減少社会におけるボランティア・市民活動の役割?ボランティア・コーディネーションの視点から」と題して講演。日本社会を支えてきた職場、家庭、地域社会が人口減少や超高齢化などで弱体化する中で、「今後は特に世代間の交流・対話と、住民の多様な組織間の連携・対話を促進できるかが鍵になる」と課題提起。その上で「さまざまな分野で『地域』への期待が高まり、地域福祉の政策化も進んでいる。その功罪はあるが、みんなが参加して福祉まちづくりをしていく方向性は揺るぎない。今回のセンターには特に、ボランティアコーディネート機能に期待している。多様な人や組織が対等な関係でつながり、新たな力を生み出せるように調整し、自発性を励ましてほしい」と期待を寄せた。

 講演の合間には、酒田市ボランティア・公益活動センターや、庄内5市町のボランティア連絡協議会でつくる「庄内地域広げようボランティアの輪連絡会議」など地元のボランティア関連の5団体が活動を紹介し、支援や参加を呼び掛けた。

 酒田市ボランティア・公益活動センターは、市社会福祉協議会が運営を受託。ボランティアや公益的な活動を行っている個人・団体の登録やネットワーク化、マッチング、市の公益活動支援制度の窓口、各種講座や研修会の開催などを担っている。問い合わせは同センター=電0234(43)8165=へ。

小松さんの講演などでボランティアの役割などを考えた
小松さんの講演などでボランティアの役割などを考えた



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