2018年(平成30年) 11月9日(金)付紙面より
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日独両国の青少年スポーツの指導者が相互交流する「日独青少年スポーツ指導者セミナー」の地方プログラムで、ドイツからの訪問団7人が8日までの3泊4日で庄内を訪れ、施設やスポーツ活動などを視察した。
両国の青少年指導者の資質向上や青少年交流の発展を図ろうと、文部科学省の委託事業として公益財団法人日本スポーツ協会日本スポーツ少年団が主催して1977年から開催。
本年度は3―15日までを全受け入れ期間として実施し、ドイツにおいてスポーツの青少年指導に関わる7人が東京、山形、秋田に滞在。本県への受け入れは県スポーツ少年団(村田久忠本部長)が担当した。
一行は、5日に東京から庄内入り。鶴岡市での小真木原公園内の体育施設や市民プールの視察、羽黒高や朝暘第二小、鶴岡第五中において体育の授業や部活動を見学。このほか羽黒山や加茂水族館、致道博物館、酒田市の相馬樓などの観光も行った。
このうち8日の鶴岡五中の訪問では、2年生の体育の授業を見学。体育館に掲げられた校歌や応援歌、教育目標の内容などへも関心を示したほか、「東京五輪に向けた子どもたちの盛り上がりは」などと質問。バレーボールのゲームにも加わり、生徒たちと汗を流した。
ドイツ柔道連盟の青少年代表として訪問したヴィーゼ・ペーターさん(23)は「スポーツは共通言語とあらためて実感。施設を使用した子どもたちが自主的に掃除していたのが印象深い。そうした意識も自国に戻って伝えたい」と話した。