文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2018年(平成30年) 11月17日(土)付紙面より

ツイート

退職後の男性居場所づくり 「酒田男塾」スタート

 酒田市内の有志が、退職した男性たちの居場所づくりを進める「酒田男塾」を設立した。同市緑町の空き店舗を活動拠点として改装しながら、コミュニティービジネスや新たな学びなど、「社会との関わり」を重視した多彩な活動を展開していく計画だ。

 設立の中心となったのは、文具販売などを手掛ける自営業、齋藤健太郎さん(46)=酒田市錦町。これまで介護予防などを狙いにした各地の「サロン」に、文具を使った講座などに出向く中で、「参加者の大半が女性」という実態を見てきた。自分の将来も含めて考える時、「退職した男性が地域社会でもっと生き生きと活躍できる環境が必要」との思いを強めるようになったという。地元の医療や福祉、東北公益大の関係者らと発起人会を立ち上げ、設立準備を進めてきた。

 男性の居場所づくりを考えるに当たっては、男性が会社など組織の中で自身の存在意義を見いだしてきたことに着目。単に集まって交流するだけでなく、「組織」の中で「役割と責任」を持ち、「働く」を含め、「学ぶ」「助ける」「遊ぶ」などをキーワードに活動していく方針を打ち出した。

 拠点としては同市緑町のスーパート一屋旧緑町店を借りる。来年4月ごろから改装し、6月ごろの利用開始を目指す。改装費はインターネットで寄付を募るクラウドファンディングや補助金で賄う予定。

 同施設には、会員たちが空間を共有して仕事や打ち合わせを行う「コワーキングスペース」を設け、会員が考えたコミュニティービジネスの立ち上げ、アイデアのマッチングなどを支援していく。ビジネスの収益は、会員の収入と男塾の運営に充てる。

 施設では、生涯学習プログラムも展開する。地域の歴史などを学ぶだけでなく、その成果を市民向けに発表するなど、社会との関わりを重視。各地の「サロン」の開催実態を調べ、遊びや健康づくり企画など「ネタ」情報を公開していく案も考えられている。

 そのほか、会員たちの居場所として料理教室を開いたり、趣味、娯楽などに開放する。また、夕方以降は医療や介護従事者、一般向けのコワーキングスペース、イベントにも貸し出す。鶴岡市みどり町でヘルスケアやまちづくりを狙いに開設されている民間のコワーキングスペース「みどりまち文庫」と連携し、相互のプログラム開催や会員交流にも取り組む予定。

 今月10日、市勤労者福祉センターで開かれた酒田男塾の設立記念講演会には、市議6人を含め賛同者約30人が参加。上田診療所の矢島恭一医師の「高齢者のフレイル(虚弱)」をテーマにした講話などを聞いた。旧ト一屋緑町店の見学に続き、交流会を開き、今後の活動の夢などを話し合った。

 齋藤さんは「男性は社会的な役割や意味がないと、動かない。きちんと名刺を持って仕事をする組織にし、男性が年を取っても、生き生きと活躍できる地域にしていきたい」と話している。

 酒田男塾に関する問い合わせは齋藤さん=電090(8316)2097、電子メールblue-k@aioros.ocn.ne.jp=へ。フェイスブックページも開設している。

酒田男塾がスタート。賛同者たちにあいさつする齋藤代表(中央)=10日、市勤労者福祉センターで開催の設立記念交流会(上)活動拠点となる酒田市緑町のト一屋旧緑町店
酒田男塾がスタート。賛同者たちにあいさつする齋藤代表(中央)=10日、市勤労者福祉センターで開催の設立記念交流会(上)活動拠点となる酒田市緑町のト一屋旧緑町店


2018年(平成30年) 11月17日(土)付紙面より

ツイート

アートで地域活性化へ

 まちづくり会社・ヤマガタデザイン(鶴岡市、山中大介社長)と東北芸術工科大(山形市、中山ダイスケ学長)は15日、アートやデザインに関わる人材や知的財産の交流を通じて事業の効率化や教育力の向上を目的とした連携協定を締結した。同社でのワークショップや学生のインターンシップ受け入れなどを進め、地域活性化を目指す。

 ヤマガタデザインが運営する児童遊戯施設「キッズドームソライ」で、芸工大がワークショップのノウハウを提供したり、工作や創造力を育むためのオリジナル設計図を提案したりする。同社が運営する「ショウナイホテルスイデンテラス」には、学生や教職員の作品を客室全室に展示するほか、敷地内の坪庭や水田などにも新作を並べる。学生のインターンシップ受け入れのほか、同社の実践に基づき活動を紹介する出張授業も計画している。

 ソライで行われた締結式で、山中社長と中山学長が協定書に署名した。山中社長は「地域をデザインする上でアートの力が必要。学生が活躍する場を提供し、より地域を発展させるために一緒に活動したい」、中山学長は「ヤマガタデザインの地域を面白くする事業に共感する。人材と知的財産の交流を深め、双方のメリットにつなげたい」と語った。

連携協定書に署名した山中社長(左)と中山学長
連携協定書に署名した山中社長(左)と中山学長



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field