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2018年(平成30年) 11月18日(日)付紙面より

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タイ農業銀行頭取ら30人庄内視察

 タイの政府系金融機関である農業・農業協同組合銀行(BAAC)のアピロム・スックパサート頭取ら組合関係者約30人が15日から19日まで4泊5日の日程で訪日し、庄内を含む東北地方の農業や農業協同組合の実情を視察している。16日は酒田市内で食品加工工場やJAの農業施設を巡るとともに、夕方は同市内で開かれた歓迎レセプションで庄内地方の政財界の関係者と交流を深めた。

 BAACはタイ全国に1275の支店・営業所を抱え、農業者を中心に約600万人が口座を持つ銀行。今回はアピロム頭取のほか、プラパット・パンヤチャトラクサ元天然資源・環境大臣、ティラポーン・タンティラスナン元頭取をはじめ、同組合幹部や顧客の農場経営者ら26人が訪日した。

 一行は15日に関西空港から訪日。16日に名古屋空港から山形空港に降り立った。酒田市に入り、中町モールで海鮮バーベキューの昼食を食べた後、同市両羽町の酒田米菓(佐藤栄司社長)本社最上川工場、同市荻島のJA庄内みどりのカントリーエレベーターをそれぞれ視察した。

 このうち酒田米菓では主力商品「オランダせんべい」の製造工程として、水稲を餅状にし、型抜きして乾燥させた後、焼いて袋詰めにする様子などを見学。関係者によると、世界一の米輸出国のタイにも米菓はあるが、技術的には遅れているという。

 アピロム頭取は「製造工程を公開していることに驚いた。米と塩だけでこれほどおいしいお菓子ができるのかと感動し、工夫次第で良いものができると再認識。安全のため機械と人間が何重もの検査を行っており、消費者が安心して買える環境づくりに注力していると感じた」と感想を話した。

 午後7時から酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田で行われた歓迎レセプションは、東北地方への外国人の観光誘客を推進している一般社団法人みちのくインバウンド推進協議会(熊谷芳則理事長)の主催。加藤鮎子衆院議員や県庄内総合支庁の沼澤好徳支庁長、丸山至酒田、皆川治鶴岡、時田博機遊佐、阿部誠三川の各市町長、庄内の商工、農業団体の関係者を含め、計約50人が出席した。

 熊谷理事長は主催者あいさつで「タイ航空が仙台空港に定期便を飛ばし、仙台がハブとなって東北の観光振興につながるよう運動している。協力を」と要請。プラパット元大臣は「当初はこのツアーに副首相も同行する予定だった。一緒に入閣した仲なので、タイ航空の件は働き掛けてみる」と述べた。

 一行は、17日は鶴岡市の旧庄内藩酒井家、戸沢村の杉林と最上川舟下り、18日は福島県内の畜産農家、19日はトマト栽培農家の視察などを予定。

酒田米菓を視察したアピロム頭取(左から2人目)、プラパット元大臣(同3人目)らBAACの一行=16日午後3時半ごろ
酒田米菓を視察したアピロム頭取(左から2人目)、プラパット元大臣(同3人目)らBAACの一行=16日午後3時半ごろ



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