2018年(平成30年) 12月18日(火)付紙面より
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つるおか食文化フォーラムが15日、鶴岡市先端研究産業支援センターで開かれ、女性を中心に市民ら約180人が参加し、研究者の講演やパネルディスカッションを通じて食と健康、美しさの関係性について理解を深めた。
鶴岡食文化創造都市推進協議会(会長・皆川治市長)と市が、ユネスコ食文化創造都市・鶴岡の食や食文化について関心を高めてもらおうと主催し、荘内日報社などが共催した。
東京医科歯科大の藤田紘一郎名誉教授が「元気に美しく生きる、病まない、老いない、腸健康法」と題して特別講演。藤田さんは「腸を整えて免疫力を高めれば、人間が本来持っている自然治癒力が高まり、体も心も脳も元気になって長生きできる」と軽妙な語り口でユーモアを交えながら紹介し、免疫力は腸内細菌が70%、心が30%を担っていると説明。「色の着いた野菜や果物、海藻、豆類、穀物など食物繊維のある食事を取り、腸を元気にする習慣が大切。よく笑うことも体にはいい」と呼び掛けた。
食品メーカー・キユーピーの高宮満執行役員は、基調講演で同社の食と健康の取り組みについて紹介し、「栄養、運動、社会参加が健康長寿の3つの柱。健康にはかむということも大切で、食物繊維の多い野菜を食べてほしい。鶴岡にはおいしい食べ物がたくさんある。キユーピーの長南収社長は鶴岡出身でもあり、鶴岡市と一緒に何かできないかと考えている」と述べた。
「名物コンテスト」表彰と試食販売も
引き続き、同推進協議会の小野愛美事業推進員、市櫛引学校給食センターの五十嵐裕佳栄養教諭を加え、「鶴岡食文化が育む健康と美容」をテーマにパネルディスカッションを行った。また、同協議会が本年度初めて実施した「わたしのイチオシ!つるおか名物コンテスト」の表彰式と入賞商品の試食・販売もあり、来場者の人気を集めていた。