2018年(平成30年) 12月20日(木)付紙面より
ツイート
出羽商工会(本所・鶴岡市大山、上野隆一会長)が受け入れるベトナム技能実習生が来日した。今後、約1カ月間にわたって日本語を学んだり、住民票取得などの手続きを済ませ、来月29日、同商工会管内の電子部品製造業4社に配属される。
上野会長ら出羽商工会関係者がハノイを訪問するなどして受け入れ準備を進めてきた。今年3月に受け入れ監理団体としての認可を取得後、今年7月に再びハノイを訪れ、技能実習生の候補者を面接した。
技能実習生は20代を中心とした女性13人。17日に来日した。18日に出羽商工会本所で日本語研修などの開校式が行われ、受け入れ企業の担当者と実習生たちが対面し、それぞれ自己紹介した。
各企業の担当者は「一日も早く慣れるようサポートしたい」「人手不足の解消だけでなく、社内に新しい空気を注ぎ込みたい」などと話していた。
上野会長は「配属される各企業で技術を身に付け、母国の経済発展に貢献できるよう頑張ってほしい」と歓迎した。
出羽商工会の外国人労働者の受け入れは今回が初めて。4社では3年間働く予定。
2018年(平成30年) 12月20日(木)付紙面より
ツイート
鶴岡市黒川地区に伝わる黒川能(国指定重要無形民俗文化財)を暗闇のともしびの中で鑑賞する「黒川・蝋燭(ろうそく)能」を主催する黒川・蝋燭能実行委員会はこのほど、これまで2月最終土曜日に鶴岡市黒川の春日神社で開催してきた蝋燭能を、来年から10月開催に変更することを決めた。
王祇祭(2月1、2日)と同月の冬場に開催してきたが、以前から参加者から「鑑賞しやすい季節に」との要望が多くあり、王祇祭に近い開催スケジュールは運営や能役者の負担も大きいことから開催日の変更を検討してきた。
これまでの日程を、稲刈りが一段落する10月(第2日曜日予定)に変更し、来年から実施することで地元の黒川地区農業村落振興会の了承を得た。開催内容などは今後詰めていくという。
蝋燭能は、「黒川能は黒川で」を合言葉に、より多くの人に祭りと能を育んだ地域の文化や人情、風情などを体験してもらう手作りイベントとして、地元の中堅・若手が中心となり開催。今年2月で25回を数えた。
春日神社社殿の能舞台をろうそくの炎がほのかに照らす中、上座、下座の両演目を上演し、夕方からは近くの王祇会館で交流会。王祇祭で食される名物の凍(し)み豆腐と季節の郷土料理や地酒を提供しながら、能役者や実行委員会との交流の場を設けている。