2018年(平成30年) 3月15日(木)付紙面より
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鶴岡中央高で14日、旬を迎えたサクラマスを使ったかまぼこ製作実習が行われ、食物系の2年生21人がつみれ汁とさつま揚げの2種類の調理を学んだ。
同校が外部講師を招いて1、2年生を対象に3月に実施している特別授業の一つで、地域の食材を利用した食品を知ることで、加工食品の製造過程に理解を深めてもらうとともに、地元の食と食文化に触れてもらうのが狙い。
庄内浜文化伝道師で同市本町一丁目のかまぼこ店「竜泉・滝川」の滝川義朗社長が講師となって、かまぼこ作りを説明。すった魚肉に塩と砂糖を加えてペースト状にして成形し、加熱する加工工程を紹介して「蒸すと板かま、焼くと笹かまやちくわ、揚げるとさつま揚げ、ゆでるとはんぺんやつみれになる。魚肉の重さに対し、塩約2%、砂糖約8%を入れるが、塩の量が一番大事。いろんな魚に応用できる」と伝えた。
生徒たちは体長30センチほどのサクラマス1匹を3人で調理。丁寧にさばいて皮を取り、フードプロセッサーを使って、「高級魚のかまぼこ」作りに励み、地元の食材を使った加工食品への理解を深めていた。
2018年(平成30年) 3月15日(木)付紙面より
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鶴岡市中央公民館女性センター主催の短期講座「しな織でコサージュとブレスレットを作ろう」が12日、同センターで行われ、庄内地域の女性たちがぜいたくなしな布を使った小物作りを楽しんだ。
同センターでは年間を通して短期講座を開講している。今回は、しな織を使った小物作りを気軽に楽しんでもらおうと実施。鶴岡市温海のしな織小物作家・藤谷豊子さん(70)が講師を務めた。
シナノキの皮を糸にして織り上げたしな布は日本の三大古代布の一つに数えられている。梅雨の頃の木の皮剥ぎから始まり、糸を紡ぎ、織り上げるまで手間暇をかけて作られる。丈夫で水にも強く、使われるほどにしなやかな風合いと味わいが増してくるのが特長。
この日は鶴岡市と三川町から女性15人が参加。参加者たちは藤谷さんから「布の目に合わせて切って」「一度ボンドで付けてから縫う」などとポイントを聞きながら丁寧にブレスレットとコサージュを作った。オリジナルの作品が完成すると、うれしそうに身に着けていた。
同市切添町の佐藤眞佐子さん(67)は「手頃な価格で体験できるので良かった。オリジナルの小物を作るのは楽しかった。早く身に着けたい」と話していた。