2018年(平成30年) 3月23日(金)付紙面より
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鶴岡市は進学や就職で同市を離れた若者らの地元回帰促進に向け、仙台市では初となる「合同企業説明会」を、21日に仙台市青葉区の仙台国際センターで開いた。来春の就職を控えた大学3年生を中心に41人が参加し、半数は女性だった。鶴岡市の担当者は「仙台圏には女性が多く進学している。新年度も仙台で地元企業の説明会を企画し、女性の地元回帰を働き掛けていきたい」と話している。
鶴岡市によると、昨年度の同市内の高校卒業者約1500人のうち、仙台圏を中心とした隣県の大学、短大、専門学校に約330人が進学。このうち6割近くが女性という。こうした状況を踏まえ、鶴岡へのUIJターン就職を考えている学生や社会人に、同市の企業情報を直接伝える機会として、仙台で初の企業説明会を企画。仙台圏などの大学、短大、専門学校を通じて開催情報を提供したほか、庄内―仙台の高速バス車内に案内チラシを配置して周知を図った。
説明会には鶴岡市内の医療・福祉、金融、製造、サービス、卸売・小売など25の企業・団体が参加し、自社の業務内容や採用に関する情報を提供。同市の移住コーディネーターによる移住相談、鶴岡公共職業安定所による地元就職に関する相談も行った。
訪れた人のうち大学3年生が31人を占め、他にUターン希望などの社会人。参加した学生からは「地元就職を考えている」といった声が聞かれたほか、「東北地方で就職したい。鶴岡も選択肢の一つとして説明を聞きに来た」と話す岩手県出身の大学生もいた。企業の担当者は「3月に就職説明会が解禁されたばかりで、学生たちはある程度幅広く情報を集めているようだ」と話した。
市商工課の担当者は「東京都内で実施している地元就活応援セミナーなどと比べ女性の参加者が多く、希望職種も医療・福祉、サービスなど男性とは異なる傾向が見られた」と話した。
2018年(平成30年) 3月23日(金)付紙面より
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鶴岡商工会議所主催の「新入社員教育セミナー」が22、23の両日、鶴岡市勤労者会館で行われ、今春から新社会人となる男女を中心に50人がビジネスマナーや職場でのコミュニケーションの大切さを学んでいる。
社会人としての心構えやマナー、電話応対や応接の基本などを身に付け、新生活のスタートに役立ててもらうもので、鶴岡市、鶴岡法人会、鶴岡地区雇用対策協議会が共催。同市に事業所がある製造業やサービス業などに入社予定者や入社後1年ほどの18歳から29歳の男性32人、女性18人が参加した。
初日の22日は、鶴岡市商工観光部商工専門員による市勢要覧を基にした働く地域を知ってもらう内容の講話の後、NKS能力開発センター専任講師の福田昌晏さんによるビジネスマナー研修が行われた。このうち「基本編」では、福田さんが学生と社会人の違いや身だしなみ、正しい言葉遣いなどを説明するとともに、上司や同僚との職場コミュニケーションの大切さを解説。参加者同士が自己紹介しながら互いの「共通点探し」を体験した。参加者たちは「私は温泉が好き」「学校はどこですか」「好きな食べ物は」などと聞き合い、福田さんは「会話すればするほど仲良くなる。話題をつくること、表情などの言葉以外のコミュニケーションも大切」などとアドバイスしていた。