2018年(平成30年) 7月24日(火)付紙面より
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庄内町出身の漫画家、齋藤勁吾(けいご)さん(24)=埼玉県在住=が、12日発売の「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で初連載をスタートさせた。激動の時代を切り開く幕末剣劇アクション漫画『アカトラ』で、夏の二大新連載の第1弾として巻頭カラーを飾った。
齋藤さんは庄内町肝煎出身。清川小、立川中、鶴岡中央高、宝塚大卒。漫画を描き始めたのは高校2、3年生の頃。「漫画を描いていた友人や漫画家を目指すストーリーの漫画を読んでいた影響で趣味として始めた」と話す。大学進学を機に本格的に漫画家を目指した。大学在学中、「少年ジャンプNEXT!!」(集英社)でデビュー。これまで「週刊少年チャンピオン」でも読み切り作品を2本掲載しており、今回、満を持しての連載スタートとなった。
『アカトラ』は、幕末を舞台とした物語。倒幕軍に所属する少女ヒバナと謎の青年・赫虎(アカトラ)。2人の出会いで時代が動きだす…? 赫虎の正体とは…。
連載開始に齋藤さんは「漫画家という世間に影響を与える職に就く者として地元や関係者に迷惑を掛けないよう行動に気を付け、末永く頑張りたい」と意欲を見せ、「連載初回を読んだ高校時代の友人から連絡があって元気をもらった。庄内の皆さんも読んでみて面白かったらぜひ購入してください」と話していた。
2018年(平成30年) 7月24日(火)付紙面より
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鶴岡市の上山添公民館で21日夜、地元住民有志が主催したジャズコンサートが開かれた。集落内に移住してきたプロミュージシャンの活動を応援し、地域の絆を深めようと企画。公民館に初めてジャズの生演奏が響き、訪れた人たちは真夏の夜の楽しいひとときを過ごした。
「思いがけない出会いが結んだふれあいコンサート―暑い夏の夜をJAZZでふっ飛ばせ―」のタイトルで開催した手作りコンサート。“思いがけない出会い”は、コンサート応援団代表の菅原肇さん(76)の近所の空き家に、昨年11月に神奈川県川崎市からサックス奏者の松本健一さん(52)が移住してきたことから始まった。
隣組として移住者の松本さん一家を何かと気に掛けていた菅原さん。松本さんが鶴岡でミュージシャンとして活動を始めると、コンサートにも何度か足を運んだ。地元プレーヤーたちとも交流を深めていく、飾り気のない松本さんの人柄にも触れた菅原さんは「移住してきてくれたプロミュージシャンを応援していこう」と、住民有志と応援団を結成し、公民館コンサートを初企画した。
この日は午後7時にコンサートがスタート。老若男女の住民約70人が集った。サックスの松本さん、昨夏に鶴岡に移住してきたベーシストの若林美佐さん、地元プレーヤーの有地裕之さん(ピアノ)と長谷川順一さん(ドラム)のほか、飛び入りプレーヤーも加え、ジャズナンバーの生演奏が開け放った公民館から夜の集落内へ響いた。目の前で繰り広げられる迫力の演奏に、住民たちはスイングしたり、大きな声援や拍手を送りながらコンサートを満喫していた。
うれしそうにコンサートを見守る菅原さんは「公民館でジャズの生演奏が聴けるなんて。松本さんが来てくれたおかげで新たな交流や絆が生まれた。みんなが楽しそうで良かった」と話した。