2019年(平成31年) 1月6日(日)付紙面より
ツイート
姉妹都市盟約を結ぶ酒田市と米国オハイオ州デラウェア市の交流事業の一環として、酒田市の宮野浦小学校「みやのうらっ子放課後子ども教室」に集まった3―6年児童が4日、デラウェア市のカーライル小学校に送付する自己紹介カードを作成した。昨年11月に同校から届いたカードの返答で、宮野浦小児童は「酒田に来てね」「正月は餅を食べました。アメリカでは何を食べますか」などとメッセージを記載。市交流観光課は英語に翻訳し出来次第、送ることにしている。
デラウェア市は、オハイオ州の州都・コロンバス大都市圏の中にある人口約3万8000人の都市。創設は1808年で、古き良きアメリカの趣と洗練された都会的な雰囲気を併せ持った街並みが特徴。経済発展に伴って人口も増えているという。
酒田市では1996年度から毎年、国際理解やコミュニケーション能力養成などを目的に、中学生海外派遣事業「はばたき」と銘打ち市内の中学2年生をデラウェア市のデンプシー中学校に派遣。20年余にわたる交流を積み重ね一昨年4月、友好関係の深化を目的に両市は姉妹都市盟約を結んだ。
カーライル小からのレター交換の提案を受け昨年10月、放課後教室に集う宮野浦小児童たちがメッセージを書き送付。翌月にはカーライル小の1年生と担任計25人から名前と誕生日、好きなスポーツ、将来の夢などが記載された自己紹介カードが送られてきた。
宮野浦学区コミュニティ防災センターで4日に行われたカード作成には、3―6年生16人が参加。送られてきたカードが壁面に張り出され、児童たちはそれを見ながら交流観光課が用意したカードに名前と好きな食べ物、好きな教科、メッセージなどを記載した。
5年の松田喜晴君(11)は「『正月に日本では餅を食べます』というメッセージを書いた。このような交流体験は楽しい。デラウェアに行ってみたくなった」と話した。
同課によると、今年12月には両市の児童・生徒の絵画作品を互いに展示し合う交流事業を行う予定で、酒田側は既に30―40点が集まっているという。