2019年(平成31年) 1月13日(日)付紙面より
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鶴岡市消防出初め式が12日、市役所前の県道で行われた。消防団員たちが伝統のはしご乗りや分列行進などを市民に披露し、消防人の心意気を示した。
年頭に当たり、規律統制のある消防団員の部隊行動を広く公開することで、市民の消防に対する認識や防火への意識を高めるため市消防団(畠山健団長)が毎年この時期に実施。今年は鶴岡第1―4、藤島、羽黒、櫛引、朝日、温海の計9方面隊と女性消防隊など団員約400人、市消防本部(長谷川幸吉消防長)の職員約100人が参加した。
この日は、市役所前の県道約170メートル区間に団員たちが整列。畠山団長が「自助、共助、公助を深く理解し、市民と共に災害に強い街づくりに励む」と開始宣言。皆川治市長が「地域防災力の中核として消防団員の果たす役割は大きい。災害現場における人命救助、捜索、避難誘導など多岐にわたる活動が求められる。市民の信頼と期待に応えるため、一層の尽力をお願いする」と訓示した。
来賓祝辞に続き、藤島方面隊で組織するはしご乗りまとい振り隊約50人によるはしご乗り。8本のかぎで支えられた約6メートルのはしごの先で、両手を放して遠くを見る「火の見」から始まり、「邯鄲(かんたん)の夢」「肝返り」「吹き流し」などの技を次々に披露した。
最後に各方面隊の団員と、消防車両による分列行進。堂々と行進する精鋭たちを市民は頼もしそうに見送っていた。