2019年(平成31年) 1月18日(金)付紙面より
ツイート
庄内地域へのUIJターン促進に関する庄内2市3町と県庄内総合支庁、ベンチャー企業のヤマガタデザイン(鶴岡市、山中大介社長)の連携協定締結式が17日、三川町の同支庁で行われた。庄内に特化したリクルート事業の強化を図る同社と行政の官民が連携し、庄内への若者定住促進を図っていく。
同支庁は、若者の地元定着率が最も低い庄内地方の対策に取り組む「庄内若者定着促進会議」を昨年7月に発足。行政、商工会議所、高校校長会などの構成団体が効果的な方策の検討と実施を進めている。
この日の締結式には皆川治鶴岡、丸山至酒田、阿部誠三川、原田眞樹庄内、時田博機遊佐の2市3町の首長と沼澤好徳県庄内総合支庁長、山中社長の7人が出席し、それぞれ締結書に署名した。
山中社長は「地域の行政機関と設立5年のベンチャーが連携を結ぶのは他の地方都市では考えられない。こうしたこと自体が地域外の若者層への大きなメッセージ。庄内全体を1つに全国の都市間競争に勝っていくことに大きな意義がある。5年、10年かけて、多くの若い人たちが庄内に定住、移住するように頑張っていきたい」、沼澤支庁長は「首都圏向けに高い情報発信力を持つヤマガタデザインと連携し、より効果の高い取り組みにつながるように環境整備をしていき環流をつくっていきたい」と話した。
鶴岡市のサイエンスパーク内にあるスイデンテラスなどを手掛けるヤマガタデザインはウェブメディア「ショウナイズカン」を運営。庄内の食や環境、暮らし、働くフィールドの魅力を紹介しており、月間約4万件のアクセスがある。就職フェアも開催し、庄内の地元企業と都市部の若者層とのマッチングの実績も持つ。今後、大手職業紹介会社との連携も予定。
具体的には、3年以内に庄内地域の200社を目標にショウナイズカンへの掲載を進め、行政機関を通じて地元高校など教育機関とも連携し、地域外に出た高校OBをターゲットに認知度を高めていくという。