2019年(平成31年) 1月29日(火)付紙面より
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18歳までの子どもの相談ダイヤル「チャイルドライン」の電話応対ボランティア養成講座が26日、開講した。初回は鶴岡市勤労者会館で開かれ、東北公益文科大公益学部の竹原幸太教授が講演した。
市民による子どもの支援活動を展開する鶴岡市のNPO法人「しぇば」(富樫透代表)が県の紅花ふれあい基金の助成を受けて実施。チャイルドラインは悩み相談などを通して子どもの最善の利益実現を図ろうというもの。15年ほど前、チャイルドライン鶴岡として活動していたが、電話受け手の人員不足などで停止。今年春「チャイルドライン庄内」として再スタートを切ろうと準備を進めている。
この日は市民や事務局など約15人が参加し、竹原教授が「『子どもたちの今』?子どもの権利と子どもの支援?」と題して講演。竹原教授は貧困や児童虐待、いじめなど子どもたちを取り巻く環境の変化を説明し、「子どもの話したい要求を感受するチャイルドラインの役割は極めて重要。勇気を持って電話をかけてきてくれた子どもの背景や苦しみを理解してあげて」と電話応対ボランティアの役割を語った。