2019年(平成31年) 1月31日(木)付紙面より
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鶴岡市越沢集落に伝わる在来作物「越沢三角そば」の活用拡大を図ろうと、そば粉を使ったお菓子作り講習会が27日、越沢センターで開かれた。焼き菓子に「三角そばの甘い香りがする」と手応えを感じさせる出来となった。
この日は地元の子どもから大人まで35人が参加。米粉などの利用拡大を図る地元のお菓子作りグループ・福栄食彩工房「コッペ」の指導でプリンと、スノーボール、クルミ入りシガーロールなどを作った。出来上がったそば粉の洋菓子に、参加者からは「そば粉で作られるなんてびっくり」「家でも作りたい」などと好評。生産組合からそば粉を分けてもらう人もいた。
越沢自治会で組織するまやのやかた産業部の野尻善共さん(64)は、「予想以上の多くの参加があり、地元の三角そばへの期待の表れと思っている。生産量や、まやのやかたでの販売数も年々増加しているので、勢いを持って楽しみながらやっていきたい」と話した。
同自治会が主催して初開催。市6次産業化ファーストステップ推進事業補助金を活用した。越沢三角そばは生産組合が主体となって、生産体制構築や生産量拡大、ブランド力の向上、販売促進などの取り組みが進められている。自治会が運営する「まやのやかた」での提供がメーンとなっている。本年度は組合員9人が計約4・1ヘクタールで作付け。来年度は約6・5ヘクタールまで増やすという。