2019年(平成31年) 2月7日(木)付紙面より
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鶴岡市のヤマガタデザイン(山中大介社長)と総合人材サービスのパーソルキャリア(東京都、峯尾太郎社長)は5日、庄内地域への人材確保や地域活性化に向けた業務提携の協定を結んだ。庄内の企業をパーソルキャリアを通じて全国の転職希望者らに紹介し、UIJターン者を呼び込む取り組みにつなげる。
業務提携により、ヤマガタデザインが手掛ける求人情報ウェブメディア「ショウナイズカン」の掲載企業と、パーソルキャリアが有するデータベースの転職希望者のマッチングを図る。ショウナイズカンには現在、19社を掲載し、若手社員や経営者のインタビューなどで庄内地域の企業の魅力を発信している。パーソルキャリアには新規で毎年6万人の登録があり、累計登録者は100万人を超えるなど業界最大規模のデータベースという。今後、パーソルキャリアの登録者が、ショウナイズカン掲載企業の求人にも応募できるようにする。
業務提携の締結式が鶴岡市のサイエンスパークにあるショウナイホテルスイデンテラスで行われ、山中社長とパーソルキャリアの勝野大執行役員が協定書に署名した。山中社長は「庄内という地域と庄内の企業の価値をブランディングして全国に情報を発信し、志のある若者たちに届け、パーソルキャリアと共に人材確保のマッチングを進める。今後1年以内にショウナイズカン掲載企業を100社に伸ばしていきたい」と語った。
パーソルキャリアが、金融機関以外の地方の民間会社と人材確保に関する業務提携をするのは初めて。勝野執行役員は「若い人たちの間では働き方を見直す動きがあり、地方や地元志向が高まっている。全国からの人材供給を通して、ヤマガタデザインと共にこの地域を盛り上げていきたい」と述べた。
ヤマガタデザインは先月、庄内5市町、県庄内総合支庁とUIJターンに関する連携協定を締結した。今回の業務提携で、庄内地域への人材確保の取り組みを促進する考え。